Category: 翻訳・文書処理

  • 商品画像と商品説明の言語がずれる問題

    商品画像と商品説明の言語がずれる問題

    越境ECでは、商品説明を翻訳しても商品画像に日本語が残っているケースが少なくありません。画像内のコールアウトテキスト、サイズ表、注意書きなどが翻訳されず、英語圏の購入者に伝わらないという問題が起きます。この記事では、商品画像と商品説明の言語ずれを体系的に見つけるための確認手順とチェックリストをまとめます。

    翻訳後に起きやすい言語ずれのパターン

    越境EC向けに商品ページを整備する際、翻訳対象をテキスト欄だけに限定していると、いくつかの典型的なずれが発生します。以下は実際によく見られるパターンです。

    画像内テキストと説明文の不一致

    商品画像(メイン画像・サブ画像)の中に「送料無料」「限定色」「新作」などの日本語テキストがバナーとして埋め込まれているのに、商品説明(description)は英語に翻訳済みというパターンです。購入者は画像の日本語を理解できず、プロモーション情報が伝わりません。

    SEOフィールドの未翻訳

    商品説明は翻訳したものの、SEOタイトル(page title)やメタディスクリプション(meta description)が日本語のまま残っているケースです。検索結果での表示言語と実際のページ言語が一致しないため、クリック率に影響する可能性があります。

    画像の代替テキスト(Alt Text)が日本語のまま

    Image Alt Text属性が日本語のまま放置されていると、スクリーンリーダー利用者や画像が表示されない環境で日本語テキストが露出します。アクセシビリティの観点からも、ターゲット言語への翻訳が必要です。

    サイズ表の単位と言語

    サイズ表(size chart)画像が「cm」「身幅」「着丈」といった日本語表記のまま掲載されているケースです。インチ(inches)表記への換算や、英語の測定項目名(chest width, body length など)への対応が必要です。

    送料・返品ポリシーの言語

    商品説明やFAQセクションで、送料や返品に関する記述だけが日本語のまま残っているパターンです。購入後のトラブルにつながりやすい部分なので、特に注意が必要です。

    確認すべきCSV列と商品ページ要素

    言語ずれを確認するには、ShopifyのCSVとGoogle Merchant Centerの属性を照合する必要があります。以下の表は、確認対象となる各要素と対応するCSV列・Merchant Center属性のマッピングです。

    確認対象 Shopify CSV列 Merchant Center属性 ずれが起きやすい理由
    商品名 Title title 翻訳後に元の日本語名に戻ることがある
    商品説明 Body HTML description HTMLタグ内のテキストだけ翻訳されalt属性が残る
    画像URL Image Src image_link / additional_image_link 画像URL自体は言語に関係しないが、リンク先画像内のテキストに注意
    画像の代替テキスト Image Alt Text (Shopify管理、別途対応) alt属性が日本語のまま放置されやすい
    SEOタイトル SEO Title(※テーマ依存) (titleと同じ扱い) 翻訳漏れが多い
    メタディスクリプション Meta Description(※テーマ依存) (検索結果向け。商品データの description とは別物) 日本語の説明文が検索結果に露出する
    バリエーション名 Option1 Name / Option1 Value color, size など 色名・サイズ名が日本語のまま

    image_linkおよびadditional_image_linkはMerchant Centerにおける画像URLの属性です。これらは画像のURLを指定するものであり、Alt Text(代替テキスト)とは別の属性です。Alt Textの確認はShopify側のImage Alt Text列で行います。

    言語ずれの確認手順

    ここでは、CSVデータと実際の商品ページを照合しながら言語ずれを見つけるためのステップバイステップの手順を説明します。

    ステップ1:CSVデータの抽出

    Shopifyの管理画面から商品CSVをエクスポートします。確認が必要な列は以下のとおりです。

    • Title(商品名)
    • Body HTML(商品説明)
    • Image Src(画像URL)
    • Image Alt Text(代替テキスト)
    • Option1 Name / Option1 Value(バリエーション)
    • Vendor(ベンダー名)

    CSVをスプレッドシートに読み込み、各列の言語を確認しやすくします。

    ステップ2:言語の比較とフラグ付け

    各列について、ターゲット言語(英語など)で記述されているかを確認します。以下の基準でフラグを立てます。

    • 日本語文字(ひらがな・カタカナ・漢字)が含まれている場合 → 要確認
    • 空欄(blank)の場合 → 要入力
    • 英数字のみだが意味が不自然な場合 → 要翻訳見直し

    ステップ3:画像の目視確認

    CSVのImage Src列のURLをブラウザで開き、画像内に日本語テキストが含まれていないかを確認します。特に以下の要素に注意します。

    • プロモーションバナー(「SALE」「限定」など)
    • 機能説明のコールアウト
    • サイズ表
    • 素材・成分表示
    • ブランドロゴの読み仮名

    ステップ4:修正と再確認

    言語ずれが見つかった項目について、修正を行います。画像内テキストの場合は画像自体の再作成が必要です。CSVを更新したあと、再インポートしてMerchant Centerに再送信し、ずれが解消されたかを確認します。

    自動で確認できる部分

    言語ずれの確認作業には、スクリプトやツールで自動化できる部分があります。以下は機械的にチェック可能な項目です。

    言語判定

    各CSV列のテキストに対して言語判定ライブラリ(Pythonのlangdetectlinguaなど)を適用し、ターゲット言語以外の言語が含まれているかを検出できます。日本語文字の正規表現マッチでも簡易的に判定可能です。

    import re
    
    def has_japanese(text):
        return bool(re.search(r'[ぁ-ヶu4e00-u9fffu3000-u303f]', text))
    
    # Example usage
    for col in ['Title', 'Body HTML', 'Image Alt Text']:
        if has_japanese(row[col]):
            print(f"Japanese text found in {col}: {row[col][:80]}")

    空欄の検出

    Image Alt TextやMeta Descriptionが空欄の商品を一括で抽出できます。空欄は言語ずれではありませんが、ターゲット言語での入力漏れとして確認が必要です。

    文字数カウント

    商品説明やタイトルの文字数が極端に短い(1〜2文字など)場合、翻訳が未完了である可能性が高いです。Merchant Centerのdescriptionには文字数上限があるため、長すぎる説明やHTML由来の不要な文言が混入していないかを確認します。titleも表示枠に収まる文字数で簡潔にまとめるのが一般的です。

    混在言語の検出

    ひとつのフィールド内で日本語と英語が混在している場合、部分的な翻訳漏れの可能性があります。品詞レベルでの判定は難しいですが、文単位での言語切り替え回数をカウントすることで、混在度合いを指標化できます。

    人間が判断すべき部分

    自動判定だけでは対応できない領域があります。以下は人間の判断が必要な項目です。

    翻訳のニュアンスと自然さ

    機械翻訳されたテキストが文法的に正しくても、ネイティブスピーカーにとって不自然に聞こえるケースがあります。例えば「おすすめ」を「recommendation」とするより「Staff Pick」や「Our Favorite」とする方が、ECサイトのトーンに合うことがあります。この種の判断は自動化が難しく、ターゲット市場の言語感覚を持つ人による確認が望ましいです。

    ブランド名の扱い

    日本のブランド名をローマ字表記にするか、英語訳にするか、そのまま漢字・カタカナで残すかは、ブランド戦略に関わる判断です。「染色」を「SENSHOKU」とするか「Dyeing」とするかで、ブランドの伝わり方が変わります。この決定は、ブランド側の方針に基づいて行う必要があります。

    文化的な適切性

    日本のECサイトで一般的な表現が、ターゲット市場では不適切または不自然に受け取られることがあります。例えば「肌に優しい」は英語圏では「gentle on skin」で通じますが、特定のクレーム(hypoallergenicなど)を含めるかどうかは法規制にも関わるため、専門知識が必要です。

    法務・税務・関税に関する記述

    関税、消費税、返品ポリシー、保証規定などの記述は、法的な正確性が求められます。これらの翻訳については、本記事の範囲外とし、専門家への相談を推奨します。

    確認チェックリスト

    言語ずれの確認を体系的に行うためのチェックリストです。各項目について、確認対象、チェック方法、自動か手動か、注意点をまとめています。

    確認対象 チェック方法 自動/手動 注意点
    商品名(Title) 言語判定スクリプト 自動 ブランド名は例外として扱う
    商品説明(Body HTML) 言語判定+文字数チェック 自動 HTMLタグ内のalt属性も確認
    画像内テキスト 目視確認(ブラウザで画像を開く) 手動 バナー、コールアウト、サイズ表に注意
    Image Alt Text 言語判定スクリプト 自動 空欄も入力漏れとして扱う
    バリエーション名(色・サイズ) CSV列の照合 自動 「赤」「青」→「Red」「Blue」など
    SEOタイトル 言語判定スクリプト 自動 テーマ依存で列名が異なる場合あり
    メタディスクリプション 言語判定+文字数チェック 自動 検索結果に露出するため優先度高
    サイズ表画像 目視確認 手動 単位(cm/inch)と言語の両方を確認
    送料・返品ポリシー 目視確認 手動 法的正確性は専門家に確認
    翻訳の自然さ ネイティブ確認 手動 トーン&マナーの一貫性

    自動チェックで言語の不一致を抽出したあと、手動で目視確認と翻訳の品質レビューを行う、という2段階のフローを推奨します。

    相談時に用意するとよい情報

    言語ずれの修正や翻訳方針の策定について相談する際は、以下の情報を事前にまとめておくと話がスムーズに進みます。

    1. 対象商品数とカテゴリ — 何SKUを対象とするか、どのカテゴリの商品か(アパレル、雑貨、食品など)
    2. ターゲット言語と市場 — 英語(US/UK)、中国語(簡体/繁体)、韓国語など、どの市場向けか
    3. 現在の翻訳フロー — 手動翻訳、機械翻訳+手直し、翻訳ツール使用のいずれか
    4. 画像作成の体制 — 画像内テキストの修正を自社でできるか、外注か
    5. Merchant Centerの警告・不承認状況 — 現在フィードにエラーや警告が出ている場合はその内容
    6. ブランド名・固有名詞の表記方針 — すでに決まっている場合はそのルール

    初回相談では機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。上記の項目について、テキストで概要を共有いただければ着手可能です。

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  • 日本語商品ページを英語圏向けに出す時の注意

    日本語商品ページを英語圏向けに出す時の注意

    日本語商品ページを英語圏向けにそのまま出品すると、単位・通貨・配送・返品・サイズ表記のどこかでつまずきやすくなります。翻訳だけ済ませればよいわけではなく、購入者が理解できる単位・通貨・返品ポリシー文言が揃って初めて市場に出せます。この記事では、英語圏向け出品前に確認すべき項目を、自動で確認できる部分と人間が判断すべき部分に分けて整理します。

    英語圏向けに出品するときに変わるもの

    国内向けに作った商品ページを英語圏へ出品する場合、以下の要素が変わります。

    • 言語 — 商品名、説明文、バリエーション名を英語に
    • 単位 — cm→inch、kg→lb、g→oz など
    • 通貨 — JPY→USD(または対象国の通貨)
    • 配送 — 国内送料→国際送料、配送日数の表記
    • 返品 — 返品・交換ポリシーの英文化と法制度の違い
    • サイズ表記 — S/M/L の基準違い、インチ表記の追加
    • 規制・コンプライアンス — 税関・関税・法的表示(本記事では対象外)

    Merchant Center では、ターゲット国ごとに通貨・言語・配送設定が異なります。送料や配送日数は管理画面の配送設定、返品条件は管理画面の返品ポリシー設定(必要に応じて返品ポリシーラベルで振り分け)で整えます。商品データ側の属性だけではなく、これらの管理画面設定も併せて確認が必要です。

    単位と通貨の変換ポイント

    英語圏(主に米国)では、メートル法ではなくヤード・ポンド法が一般的です。商品寸法や重量の表記を変換しておかないと、購入者がサイズを誤解する原因になりやすいです。

    よくある変換一覧

    日本語表記 英語圏表記 変換式 CSV 列の例
    30 cm 11.8 in cm ÷ 2.54 Body HTML
    1.2 kg 2.6 lb kg × 2.205 重量関連列(※ヘッダー要確認)
    500 g 17.6 oz g × 0.03527 重量関連列(※ヘッダー要確認)
    ¥2,980 $19.99 為替レートで換算 Variant Price
    100 mm 3.94 in mm ÷ 25.4 Body HTML

    商品CSV上の重量関連列は、利用中のCSV仕様・アプリ・エクスポート形式によって列名や扱いが異なります。実際のヘッダーを確認のうえ、設定箇所と単位(lb / oz / g / kg など)をそろえてください。重量は送料計算に影響するため、重複列がある場合はどちらか一つに統一しておくことをお勧めします。

    価格は Variant Price に現地通貨で入力します。マルチ通貨ストアの場合は、Shopify Markets で通貨変換ルールを設定し、CSV 上は基本通貨(USD など)で記載する流れが一般的です。

    変換時の注意

    • 小数点は切り捨てすぎない — 11.8 in を「約12 in」と丸めると誤差が大きくなる場合があります
    • 重量は送料計算に直結するため、正確な値を入力する
    • 通貨換算レートは定期的に見直す — 固定価格にする場合は為替変動リスクを考慮

    配送・返品文言の確認

    英語圏への配送では、国内とは異なる送料体系と日数がかかります。Merchant Center の管理画面(設定 → 配送と返品)で以下を確認します。

    配送 (Shipping)

    • 配送先国と送料 — Merchant Center の配送設定で対象国・サービス・送料を設定。shipping属性で商品データから補完することもできますが、送料や配送日数は管理画面の配送設定側でも確認します
    • 配送日数max_handling_time / max_transit_time 属性や、Merchant Center の配送設定で日数を確認します。shipping_label は配送日数そのものではなく、配送サービスを分類するためのラベルとして扱います
    • 送料無料のしきい値 — 対象市場や競合の運用に合わせて、送料無料条件や送料表示を確認します(例として $50 以上で送料無料を設ける店舗もあります)

    返品 (Returns)

    • 返品受付期間 — 米国向けでは30日前後の返品期間を設ける店舗もあるため、対象市場と自社方針に合わせて確認します。返品不可や条件が分かりにくい表現は、購入前の不安につながることがあります
    • 返品送料の負担 — 誰が払うかを明記(buyer pays / seller pays / split)
    • 返品先住所 — 日本住所をそのまま記載するか、現地倉庫を使うか

    これらの文言は Body HTML 内に記載するほか、Shopify の設定 → ポリシーページや Merchant Center の返品ポリシー設定にも反映します。

    サイズ表記と商品仕様の書き換え

    アパレル・靴・インテリアなどサイズ感が重要なカテゴリでは、英語圏向けの表記への書き換えが特に重要です。

    サイズ表記の具体例

    項目 日本語 英語圏向け
    服のサイズ S / M / L / LL XS / S / M / L / XL / XXL(US サイズ基準)
    靴のサイズ 23.5 cm US 6.5 / EU 37
    素材 綿100% 100% Cotton
    お手入れ 手洗い推奨 Hand wash recommended
    商品寸法 幅30 × 奥行20 × 高さ15 cm 11.8 × 7.9 × 5.9 in

    素材名やお手入れ方法は Body HTML に記載します。material属性(Merchant Center)を使う場合は、英文名称で統一します。

    image_linkadditional_image_link は画像の URL を指定する属性です。画像内に日本語テキストが含まれている場合は、英語表記の画像を用意して URL を差し替える必要があります。これらの属性は画像の代替テキスト(Alt text)ではないため、混同しないように注意してください。

    自動で確認できる部分

    CSV やスプレッドシート上で、以下の項目はスクリプトや関数で自動チェックできます。

    • 未翻訳フィールドの検出TitleBody HTMLVariant Title に日本語文字が残っていないかを正規表現で検出
    • 単位の混在チェック — “cm” と “in” が同一ページに混在していないか
    • 価格フォーマットVariant Price が数値のみで、通貨記号が含まれていないか
    • 空欄チェック — 重量関連列に数値が入っているか(列名は実際のCSVヘッダーで確認)
    • 画像 URL の有効性image_linkadditional_image_link の URL が 404 でないか
    • 重量単位の指定 — 重量単位の列に lb / oz / g / kg 以外の値が入っていないか(列名は実際のCSVヘッダーで確認)

    これらは Google スプレッドシートの REGEXMATCH 関数や、Python スクリプトで一括検査できます。

    人間が判断すべき部分

    機械では判定できない以下の項目は、手動で確認します。

    • 文化的な適切さ — 日本語のセールスコピーが英語圏の文脈で不自然でないか。直訳すると違和感のある表現に注意
    • ブランド名の表記方針 — ローマ字表記にするか、英語名を別に用意するか
    • 法的文言の確認 — 返品ポリシー、保証文言、免責事項が対象国の慣例に合っているか(税関・関税・法規制は専門家への相談を推奨)
    • 顧客期待のすり合わせ — 英語圏の購入者が「当たり前」と感じる情報(素材構成率、原産国表示など)が欠けていないか
    • 画像のローカライズ — 画像内の日本語テキスト、日本の季節表記、日本のモデル写真が適切か

    これらは自動化が難しいため、最初の数商品を丁寧にレビューして社内チェックリスト化しておくと、後続の商品展開がスムーズになります。

    英語圏向け出品前チェックリスト

    確認項目 確認内容 自動 / 手動 注意点
    商品名(Title) 日本語残りがないか 自動 正規表現で英数字・記号のみか判定
    商品説明(Body HTML) 英語翻訳済みか、日本語残りがないか 自動 + 手動 文化的な不自然さは手動確認
    価格(Variant Price) 現地通貨で正しく設定されているか 自動 通貨記号を含めない(数値のみ)
    重量 正しい数値と単位が入っているか 自動 送料計算に直結するため正確に。列名は実際のCSVヘッダーで確認
    単位表記 inch / lb / oz に変換されているか 自動 cm と in の混在に注意
    サイズ表 US/EU サイズが併記されているか 手動 カテゴリごとの基準を確認
    素材・お手入れ 英語表記になっているか 手動 素材構成率の英訳忘れに注意
    画像(image_link) 画像内に日本語が残っていないか 手動 URL は画像の URL(Alt text ではない)
    配送設定(shipping) 対象国・送料・日数が設定されているか 手動 Merchant Center で配送先国を指定
    返品ポリシー 返品期間・送料負担が英文で記載されているか 手動 対象市場に合わせて確認(30日前後を例として設ける店舗もあります)
    バリエーション名(Variant Title) 英語に翻訳されているか 自動 + 手動 Color / Size などの標準的な名前に

    このチェックリストをスプレッドシートにコピーして、商品ごとに確認状況を管理すると見落としを防ぎやすくなります。

    相談時に用意するとよい情報

    英語圏向け出品の相談をする際は、以下の情報を用意しておくとスムーズです。初回相談では機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。

    1. 出品予定の国(米国、英国、カナダ、オーストラリアなど)
    2. 対象商品のカテゴリとおおよその商品点数
    3. 現在使用しているプラットフォーム(Shopify、EC-CUBE、独自サイトなど)
    4. 現在の配送方法(日本郵便 EMS、DHL、FedEx など)
    5. 翻訳の進捗状況(未着手 / 一部完了 / 機械翻訳済み)
    6. 特に困っているポイント(単位変換、返品ポリシー、画像のローカライズなど)

    これらが揃っていれば、最初の相談で具体的な改善方向を話し合うことができます。

    日本語商品ページを英語圏向けに出すには、翻訳だけでは不十分で、単位・通貨・配送・返品・サイズ表記のすべてを現地向けに整える必要があります。上記のチェックリストを参考に、まずは自動で確認できる部分をスクリプト等で処理し、文化的・法的な判断が必要な部分は手動で丁寧に見直すことをお勧めします。

    参考にした公式情報

    この記事の内容で困っている方へ

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  • 翻訳アプリで自動翻訳した後に人間が見るべき点

    翻訳アプリで自動翻訳した後に人間が見るべき点

    翻訳アプリで商品データを一括翻訳すると、作業時間は大幅に短縮できます。ただし、翻訳結果をそのまま本番環境に反映すると、ブランド名の誤訳や規格の表記ミスが原因で広告不承認につながる可能性があります。本記事では、自動翻訳後に「機械で確認できる部分」と「人間が判断すべき部分」を分けて解説します。

    自動翻訳でよく起きる問題

    翻訳アプリは一般的な文章には強いものの、EC特有の表記に対しては意図しない結果を出力することがあります。よくある問題をいくつか挙げます。

    ブランド名が翻訳されてしまう

    「UNIQLO」や「MUJI」などのブランド名が、「ユニクロ」「無印良品」と翻訳されるケースがあります。Merchant Centerではブランド名は正式表記で登録する必要があるため、このズレはデータ品質の低下につながります。

    サイズ単位の変換ミス

    日本の「cm」表記が「inches」に自動変換されたり、逆に変換されずにそのまま残ったりします。日本国内向けデータであれば単位の統一が重要です。

    カラー名の不自然な表現

    「ネイビーブルー」が「Navy Blue」と翻訳されたのち、さらに別の言語へ再翻訳されると「海軍の青」のような直訳になることがあります。色彩名はブランドのカラーパレットに沿った統一表記が必要です。

    素材・仕様の不正確な翻訳

    「綿100%」が「Cotton 100%」になるのは正しいですが、「ポリウレタン混」が「Polyurethane mix」となると、本来の「混率」のニュアンスが伝わらない場合があります。素材表記は規格に沿った正確な用語が求められます。

    法律・コンプライアンス関連のテキスト

    「返品不可」や「医療機器ではありません」のような法的な文言は、自動翻訳で意味が変わってしまうとトラブルの原因になります。この領域は特に人間による確認が欠かせません。

    翻訳後に確認すべきCSV列

    Shopifyの商品CSVを例に、翻訳後に重点的に確認すべき列をまとめます。

    CSV列 翻訳時の注意点 確認の優先度
    Title ブランド名の保持、商品名の自然さ
    Body HTML HTMLタグの保持、説明文の正確性
    Vendor ブランド名は元の表記を維持
    Tags タグの統一表記、翻訳不要タグの除外
    SEO title 文字数制限(60文字推奨)、キーワードの保持
    meta description 文字数制限(160文字推奨)、訴求内容の保持
    Image Alt Text 画像の内容に合った代替テキスト
    Variant Price 通貨表記、桁区切りの確認
    Option1 Name / Value サイズ・カラー名の統一
    image_link URL属性であり翻訳不要。そのまま維持
    additional_image_link URL属性であり翻訳不要。そのまま維持

    image_linkadditional_image_linkは画像のURLを示す属性であり、Altテキストではありません。これらの列は翻訳対象外としてそのまま維持してください。

    自動で確認できる部分

    以下の項目は、スクリプトや翻訳アプリの機能で機械的にチェックできます。人間が目で追う前に、自動チェックで潰しておくと効率的です。

    空フィールドの検出

    翻訳対象列に空のセルが残っていないかを確認します。元のテキストが空だった場合、翻訳後も空のままになるため、意図的な空欄か翻訳漏れかを判別する必要があります。

    言語混在の検出

    一つのセル内に日本語と翻訳先言語が混在していないかをチェックします。「このproductは〜」のような中途半端な翻訳結果を検出できます。

    文字数カウント

    SEO titleは60文字、meta descriptionは160文字が概ねの目安とされています。文字数を自動カウントして超過・不足をリストアップします。

    フォーマットの整合性

    価格の桁区切り、日付フォーマット、サイズ表記(S/M/L や cm/mm)が列内で統一されているかを確認します。混在があるとMerchant Centerのデータ品質に影響する可能性があります。

    ブランド名リストとの照合

    あらかじめ翻訳不要語リスト(ブランド名、素材名の英語表記など)を用意しておき、それらが翻訳されていないかを自動検証できます。リスト照合は正規表現や単純な文字列比較で実装可能です。

    人間が見るべき点

    自動チェックを通過したデータでも、人間の目で確認すべき領域があります。ニュアンスや文脈に関わる部分は、まだ機械では判断しきれないことが多いです。

    ブランド名・固有名詞の扱い

    ブランド名はMerchant Centerの登録情報と一致させる必要があります。自動チェックで「翻訳されていない」ことは確認できても、「正しい表記か」までは判断できません。公式サイトの表記と照らし合わせる作業が必要です。

    技術仕様の正確性

    素材の混率、耐荷重、防水性能など、数値を伴う仕様は誤訳が直接クレームにつながります。「ポリエステル65%・綿35%」が「ポリエステル35%・綿65%」のように逆転していないか、人間が確認する必要があります。

    文化的な適合性

    「季節のおすすめ」「人気No.1」のようなキャッチコピーは、翻訳先の文化・言語感に合った表現に調整する必要があります。直訳すると不自然になったり、意図とは違う印象を与える場合があります。

    法律・コンプライアンス関連テキスト

    返品ポリシー、医療機器免除表示、アレルギー情報などは、翻訳の誤りが法的な問題につながる可能性があります。「返品不可」が「Refund available」になっていないか、「医療機器ではありません」が「Not a medical device」で通じるかなど、文脈を含めて確認します。

    商品説明の自然さ

    Body HTMLに含まれる商品説明は、購買意欲を左右する重要な要素です。文法は正しくても「売り文句として弱い」「不自然に硬い」といった問題は人間の感覚でしか判断できません。

    画像Alt テキストの内容適合性

    Image Alt Textは、画像の内容を正確に説明しているかが重要です。商品画像に対して「美しい写真」のような汎用的なAltテキストが設定されていないか、商品名と色・サイズが正しく反映されているかを確認します。

    翻訳後の確認ワークフロー

    翻訳後の確認は、以下のステップで進めるのが効率的です。

    1. 自動チェックを実行:空フィールド、言語混在、文字数、フォーマット、ブランド名リスト照合をスクリプトで一括検証する。
    2. 自動チェック結果の修正:検出された問題をCSV上で修正する。この時点でフォーマット系の問題は解消しておく。
    3. 人間レビューの対象を絞り込む:自動チェックを通過した行のうち、優先度の高い列(Title、Body HTML、Variant関連)から確認する。
    4. 人間レビューを実施:ブランド名、技術仕様、法的テキスト、商品説明の自然さを目視で確認する。複数人で分担できる場合は、列単位で担当を分けると効率的です。
    5. 修正をCSVに反映:人間レビューでの修正内容をCSVに書き戻す。修正漏れを防ぐため、変更箇所はセルの色やコメントでマークしておくとよいです。
    6. 最終検証:修正後のCSVを再度自動チェックにかけ、エラーがないことを確認してからインポート・アップロードを実行する。

    このワークフローを回すことで、自動チェックで処理できる部分を減らし、人間の確認工数を本来必要な箇所に集中させることができます。

    翻訳後確認チェックリスト

    以下のチェックリストは、翻訳後の確認作業で使い回せるよう項目を整理したものです。

    確認項目 自動 / 人間 確認内容
    空フィールド 自動 翻訳対象列に空セルがないか
    言語混在 自動 1セル内に複数言語が混在していないか
    文字数制限 自動 SEO title 60文字、meta description 160文字以内
    フォーマット統一 自動 価格・日付・サイズ表記が列内で統一されているか
    ブランド名保持 自動 + 人間 翻訳不要語リストと照合 + 公式表記と一致するか
    Title の自然さ 人間 商品名として自然な日本語・翻訳先言語になっているか
    Body HTML の正確性 人間 HTMLタグが保持され、説明文に誤訳がないか
    技術仕様 人間 素材・サイズ・数値が正確に翻訳されているか
    カラー名 人間 ブランドのカラーパレット表記と一致しているか
    Tags 自動 + 人間 翻訳不要タグの除外 + タグ表記の統一
    Image Alt Text 人間 画像内容に合ったAltテキストが設定されているか
    法律・コンプライアンス 人間 返品ポリシー、免除表示などに誤訳がないか
    URL属性(image_link等) 自動 URLが翻訳されておらず、そのまま維持されているか
    Variant Price 自動 + 人間 通貨・桁区切りのフォーマット + 価格の妥当性

    このリストをスプレッドシートにコピーし、確認済みの項目にチェックを入れていく運用をおすすめします。

    相談時に用意するとよい情報

    翻訳後の確認作業で行き詰まった場合、以下の情報を用意して相談するとスムーズです。

    • 翻訳元と翻訳先の言語の組み合わせ
    • 問題が起きているCSV列名と、実際の出力例(3〜5行程度)
    • 使用している翻訳アプリまたはAPIの名称
    • Merchant Centerのデータ品質レポートに表示されているエラー(もしあれば)

    機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。商品名や価格などの具体例をマスキングした上で、テキスト形式で共有していただければ対応可能です。

    自動翻訳は強力なツールですが、出力の最終確認は人間の判断が欠かせません。本記事のチェックリストを参考に、自動で済む部分と人間が見る部分を明確に分けて確認作業を進めてみてください。

    参考にした公式情報

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  • SEO titleとmeta descriptionの翻訳漏れを見つける考え方

    SEO titleとmeta descriptionの翻訳漏れを見つける考え方

    SEO titleとmeta descriptionの翻訳漏れは、多言語展開の商品ページで頻発する課題です。未翻訳のまま公開すると、検索結果での表示品質が下がり、クリック率にも影響します。本記事では、CSVデータやフィードを使って翻訳漏れを体系的に見つける考え方をまとめます。自動で検出できる項目と人間が判断すべき項目を分けて解説します。

    なぜSEO欄の翻訳漏れが起きるのか

    多言語対応の商品ページでは、以下のような場面で翻訳漏れが発生しやすくなります。

    • 新規商品の一括登録時に、翻訳対象列の入力が漏れる
    • CSVインポート時に列のマッピングがずれ、翻訳済みテキストが反映されない
    • 自動翻訳ツールがSEO欄をスキップし、商品名や説明文だけを翻訳する設定になっている
    • 市場ごとの<title>タグがテンプレートから自動生成され、翻訳内容が反映されていない

    SEO titleやmeta descriptionは商品詳細ページとは別の入力欄にあり、更新作業の際に見落とされがちです。

    確認対象となる主なフィールド

    多言語ページで翻訳漏れを確認すべきフィールドは以下の通りです。

    フィールド名 役割 翻訳漏れの影響
    SEO title 検索結果のタイトル表示 ユーザーのクリック意欲が低下
    meta description 検索結果のスニペット表示 ページ内容の伝達不足
    商品名(title) ページ上の見出し・OGPタグ ブランド体験の不整合
    page title(HTML <title>) ブラウザタブ・ブックマーク 言語混在で違和感
    URL slug URLのパス部分 直接のSEO影響は小さいが、多言語での一貫性が重要

    よくある翻訳漏れのパターン

    未翻訳(日本語のまま)

    SEO titleやmeta descriptionが日本語のまま残っているパターンです。最も基本的な漏れであり、CSVの該当列を空欄のままインポートした場合に発生します。

    英日混在

    一部だけ翻訳され、残りが元の言語のまま残っているパターンです。たとえば「最高の防水 スマートウォッチ」のように、キーワード部分だけが翻訳されていないケースがあります。

    用語ゆれ

    同じ商品や機能に対して、言語ごとに異なる表現が使われているパターンです。例えば英語圏で「Waterproof」と「Water-resistant」が混在すると、ブランドの一貫性を損ないます。

    ブランド名の不一致

    言語ごとにブランド名の表記が統一されていないパターンです。たとえば「Company Inc.」と「Company株式会社」が混在するケースです。

    文字数超過

    翻訳によって文字数が増加し、SEO titleは60文字、meta descriptionは160文字(いずれも目安)を超過するパターンです。検索結果で省略表示される可能性があります。

    翻訳漏れ確認のワークフロー

    以下の手順で体系的に確認を進めます。

    1. 多言語CSVをエクスポートする — Shopify Marketsや翻訳管理ツールから、全言語分の商品データをCSVで出力します
    2. 言語列を並べて比較する — 各言語のSEO title列、meta description列を横並びにし、元言語と翻訳先言語の対応を確認します
    3. 空欄・未翻訳をフラグ付けする — 翻訳先言語の列が空欄、または元言語と同一文字列の場合にフラグを立てます
    4. 文字数をチェックする — 翻訳後のSEO titleとmeta descriptionの文字数を確認し、推奨範囲を超過していないか確認します
    5. ブランド名の表記を確認する — 全言語でブランド名の表記が統一されているか確認します

    自動で確認できる部分

    スクリプトやスプレッドシートの関数で機械的に検出できる項目です。

    • 空欄検出 — 翻訳先言語のSEO title列・meta description列が空欄かどうかは、単純な条件判定で検出できます
    • 言語判定 — 文字列の文字コードや文字種を判定し、想定外の言語文字が混入していないか確認できます
    • 文字数カウント — SEO titleは60文字以内、meta descriptionは160文字以内という目安に対する超過チェックは自動で可能です
    • ブランド名の存在確認 — 指定したブランド名表記が各言語のSEO欄に含まれているかは、文字列検索で確認できます
    • 元言語との完全一致 — 翻訳先言語のテキストが元言語と完全に一致している場合、翻訳未実施としてフラグを立てられます

    人間が判断すべき部分

    機械的なチェックだけでは判断が難しい項目です。

    • 翻訳のニュアンス — 直訳ではなく、検索ユーザーの意図に合った自然な表現になっているかは人間の判断が必要です
    • ブランド表現の妥当性 — ブランド名をどう表記するか(翻訳するか、そのままにするか)はブランド方針によります
    • 文化的な適切さ — 言葉の選び方がその市場の文化背景に合っているかは、現場の知見が必要です
    • SEO意図の反映 — 各市場で検索ボリュームの高いキーワードが適切に盛り込まれているかは、SEO担当者の判断が求められます
    • 競合との差別化 — 検索結果で他社とどう見分けがつくかは、コンテンツ戦略の観点からの確認が必要です

    確認項目のまとめ表

    確認対象 自動検出 人間確認 注意点
    SEO titleの空欄 CSVインポート時の列ずれに注意
    meta descriptionの空欄 空欄の場合は検索エンジンが自動生成する
    未翻訳(元言語と同一) 意図的に同一にする場合もあるので除外設定を
    英日混在・言語混入 固有名詞の混入は正常な場合もある
    文字数超過 言語によって文字幅が異なるので基準を調整
    ブランド名の不一致 現地法人名との使い分けに注意
    用語ゆれ 許容されるゆれと不適切なゆれの区別が必要
    翻訳の自然さ ネイティブレビューが望ましい
    SEOキーワードの適切さ 市場ごとの検索意図を反映できているか

    データソース別の確認方法

    Shopify Markets CSVの場合

    Shopify MarketsからエクスポートしたCSVでは、各言語の翻訳列が別々の列として出力されます。「SEO title (en)」「SEO title (ja)」のように言語コード付きの列を比較することで、翻訳漏れを確認できます。

    翻訳済みCSVの場合

    翻訳ツールで出力されたCSVを使う場合、元の言語列と翻訳後の言語列を突き合わせます。翻訳ツールがSEO欄をスキップする設定になっていないか、事前に確認することが重要です。

    Google Merchant Centerフィードの場合

    Merchant Centerに登録した商品フィードでは、title項目とdescription項目がそのまま広告や無料リスティングに使われます。フィードの言語設定と実際の商品ページの言語が一致しているか、フィード登録前に確認します。

    翻訳漏れチェックの実践チェックリスト

    以下のリストを社内チェックシートとしてご活用ください。

    • □ 全言語のSEO title列に空欄がないか
    • □ 全言語のmeta description列に空欄がないか
    • □ 翻訳先言語のテキストが元言語と同じままになっていないか
    • □ SEO titleの文字数が各言語で推奨範囲内か
    • □ meta descriptionの文字数が各言語で推奨範囲内か
    • □ ブランド名が全言語で統一された表記になっているか
    • □ 固有名詞(製品名など)の表記が各言語で適切か
    • □ 翻訳されたテキストに別言語の文字が混入していないか
    • □ URL slugが各言語で適切に設定されているか
    • □ CSVの列マッピングが正しく、翻訳列のずれがないか

    相談時に用意するとよい情報

    翻訳漏れの確認作業や多言語SEOの対応について相談する際は、以下の情報を用意しておくと話がスムーズに進みます。

    • 対象言語の一覧 — どの言語に展開しているか、または展開予定か
    • 現在使用している翻訳ツールまたは翻訳フロー — 手動翻訳、自動翻訳、翻訳サービス利用の別
    • CSVまたはスプレッドシートのサンプル — 商品数件分のSEO titleとmeta descriptionの実際のデータ(機密情報はマスキング可)
    • これまでに気づいている問題点 — どのパターンの翻訳漏れが多いか
    • ブランド名の表記ルール — 各言語でブランド名をどう扱うかの社内ルール

    初回相談では機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。まずは具体的な課題の共有から始めましょう。

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  • 画像内テキストの翻訳漏れをチェックするときの注意点

    画像内テキストの翻訳漏れをチェックするときの注意点

    商品画像やバナーの中に日本語が残っていると、越境ECでは購入者の信頼を損なう原因になります。特にキャンペーン画像やサイズガイドなど、テキスト量が多い画像は漏れが発生しやすいため、体系的なチェックが欠かせません。この記事では、画像内テキストの翻訳漏れを確認する方法と、自動・手動それぞれで気をつけるポイントを整理します。

    画像内にテキストが含まれる代表的なパターン

    越境ECで商品を出品する際、以下のような画像にテキストが埋め込まれているケースが多くあります。

    • 商品画像 — 商品そのものに印字されたラベルやパッケージ文字
    • バナー — セールや新商品の告知用バナー画像
    • キャンペーン画像 — 期間限定の割引やポイント付与の告知
    • ロゴ入り画像 — ブランドロゴやコラボロゴが含まれる画像
    • 説明図 — 商品の使い方や構造を示す図解
    • サイズガイド — 着丈や身幅などの数値を記載した画像

    これらはCSVのフィールドとして翻訳するだけでは対応できず、画像そのものの差し替えが必要になるため、漏れが目立ちやすい箇所です。

    確認対象ごとのチェック方法一覧

    確認対象 チェック方法 自動化可否 注意点
    商品画像内のテキスト OCRでテキスト抽出 → 言語判定 可能 パッケージの意図的な日本語は除外が必要
    バナー画像 画像一覧を並べて目視確認 一部可能 デザイン性の高いフォントはOCR精度が下がる
    キャンペーン画像 テキストレイヤーの有無を確認 困難 期間や条件の数字まで翻訳されているかも確認
    説明図 元画像と翻訳版を並べる 一部可能 矢印や吹き出し内のテキストに注意
    サイズガイド 数値と単位を照合 可能 cm/inchの変換ミスに注意
    Alt テキスト CSVフィールドの空欄チェック 可能 Alt翻訳≠画像内テキストの翻訳である点に注意

    翻訳漏れチェックの基本ワークフロー

    画像内テキストの翻訳漏れを体系的に確認するには、次の流れで進めるのが効率的です。

    1. 商品ごとに全画像をリストアップ — メイン画像、サブ画像、バナーなど漏れなく洗い出します
    2. 各画像にテキストが含まれているか判定 — OCRを使って自動抽出するか、目視で確認します
    3. 元画像と翻訳版を比較 — 抽出したテキストと翻訳後のテキストを突き合わせます
    4. 未翻訳のテキストにフラグを立てる — 漏れがある画像をリスト化し、優先度を付けます

    自動で確認できる部分

    以下の項目は、ツールやスクリプトを活用することで自動チェックが可能です。

    OCRによるテキスト抽出と言語判定

    画像に対してOCRを実行し、抽出されたテキストの言語を自動判定します。日本語が検出された画像をリストアップすることで、翻訳漏れの候補を効率的に絞り込めます。

    # 例: 画像からテキストを抽出して言語を判定する流れ
    画像ファイル → OCRエンジンでテキスト抽出
    → 抽出テキストの言語判定
    → 日本語が含まれる場合は「要確認」フラグ

    Altテキストの有無と翻訳状態

    Google Merchant Centerのimage_link(商品画像URL)やadditional_image_link(追加画像URL)は、商品画像のURLを指定する属性です。画像自体に埋め込まれたテキストの翻訳状況は、これらのURL属性だけでは確認できないため、実際の画像を開いて目視またはOCRでチェックする必要があります。一方、Shopifyの商品CSVにあるImage Alt Text列など、自社サイト側で管理するAltテキストは別途確認できます。Altテキストが翻訳済みでも、画像内テキストが未翻訳のまま残ることがあるため、両者は分けて確認します。

    ただし、Altテキストが翻訳されていても、画像内に埋め込まれたテキストが未翻訳であるケースがあるため、Altテキストの確認だけでは不十分です。

    画像ファイル名の規則チェック

    翻訳済み画像が別ファイル名で管理されている場合、ファイル名の命名規則(_en-translatedなどのサフィックス)をチェックすることで、未翻訳画像を自動的に抽出できます。

    人間が判断すべき部分

    自動チェックではカバーしきれない領域があります。以下は人間の目で判断する必要がある項目です。

    テキストの意図的な残存

    商品パッケージのブランド名や、日本酒の銘柄のように意図的に日本語を残すべきケースがあります。OCRが「日本語あり」と判定しても、それが翻訳漏れとは限りません。商品の性質やターゲット市場を考慮して判断が必要です。

    文化的な適切性

    翻訳されたテキストが文化的に適切かどうかは自動判定が困難です。表現のニュアンス、色の持つ意味合い、数字の表記方法などは、対象市場の文化理解に基づく判断が求められます。

    デザイン品質の確認

    テキストを翻訳して画像に再配置した場合、レイアウト崩れやフォントの不統一が発生することがあります。文字サイズの可読性、余白のバランス、全体の視認性は目視での確認が不可欠です。

    フォントの一貫性

    同一画像内で複数のフォントが混在していないか、または商品画像間でフォントが統一されているかの確認も手動でのチェックが必要です。特に中国語や韓国語など文字数が多い言語では、フォント選びが可読性に大きく影響します。

    画像サイズ別の可読性チェック

    翻訳されたテキストが実際の表示環境で読めるかどうかも重要な確認ポイントです。

    • サムネイル表示 — 一覧ページで小さく表示された際、テキストが潰れていないか
    • 拡大表示 — 商品詳細ページで拡大された際、文字がぼやけていないか
    • モバイル表示 — スマートフォン画面でテキストが判読可能か

    特にモバイルでの表示は、ターゲット市場のスマホ利用率が高い場合に重要なチェック項目になります。

    翻訳漏れチェック用リスト(チェックリスト)

    以下のリストを商品ごとに確認することで、漏れを防ぎやすくなります。

    • □ メイン商品画像にテキストが含まれていないか確認済み
    • □ 全サブ画像(追加画像)にテキストが含まれていないか確認済み
    • □ バナー画像のテキストが翻訳先言語に対応している
    • □ キャンペーン画像の期間・条件表記が翻訳先言語になっている
    • □ サイズガイドの単位換算(cm↔inch等)が正しい
    • □ 説明図の注釈テキストが翻訳されている
    • □ Altテキストが翻訳先言語で設定されている
    • □ 翻訳後の画像でフォントが統一されている
    • □ モバイル・サムネイル表示でテキストが読める
    • □ 意図的に残す日本語(ブランド名等)をリスト化・合意済み

    Altテキストと画像内テキストの違いに注意

    よくある混同として、「Altテキストを翻訳したから画像内のテキストも対応済み」と思い込むケースがあります。

    項目 Altテキスト 画像内テキスト
    変更場所 CSVフィールド(ShopifyのImage Alt Text列など) 画像ファイル自体の再作成
    翻訳手段 CSVの該当列を翻訳 デザインツールで画像を編集
    自動化難易度 低い(テキスト置換) 高い(画像再生成が必要)
    ユーザーへの影響 スクリーンリーダー・SEO向け 画面に表示される情報として直接的

    Altテキストの翻訳は画面に直接表示されるわけではないため、購入者が目にする情報としては画像内テキストの翻訳がより重要です。

    相談時に用意するとよい情報

    画像内テキストの翻訳漏れについて相談する際は、以下の情報をあらかじめ整理しておくと話がスムーズに進みます。

    • 対象となる商品点数と、商品ごとの画像枚数
    • 画像内にテキストが含まれている種類(バナー、説明図、サイズガイドなど)
    • 現在の翻訳先言語と、追加を予定している言語
    • 画像の作成・管理方法(デザインツールの種類やテンプレートの有無)
    • 意図的に日本語を残している画像のリスト(ブランドロゴなど)
    • 過去に翻訳漏れで指摘を受けた経験の有無

    初回相談では機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。まずは概要をお聞かせください。

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  • 翻訳後の商品タイトルでブランド名を壊さないために見ること

    翻訳後の商品タイトルでブランド名を壊さないために見ること

    AI翻訳で商品タイトルを一括処理すると、ブランド名や型番が勝手に書き換わる事故が起きます。「Sony」が「ソニー」になるだけならまだマシで、「iPhone 15 Pro」が「アイフォン15プロ」に変わると、その商品は検索にヒットしなくなります。この記事では、翻訳禁止語リストの作り方、翻訳前のマーキング手法、翻訳後の自動検出と人間による確認手順を具体的に整理します。

    ブランド名が壊れる典型的なパターン

    AI翻訳は「意味を別の言語に置き換える」のが仕事なので、固有名詞をそのまま残す気はありません。実際に見かけた事故例をいくつか挙げます。

    元の表記 翻訳結果 何が起きたか
    Sony WH-1000XM5 ソニー WH-1000XM5 ブランド名がカタカナ化。日本国内では「ソニー」でも通じるが、海外向けタイトルでは検索性が下がる
    iPhone 15 Pro Max 256GB アイフォン15プロマックス 256GB 商品名全体がカタカナ化。Google検索でもAmazon検索でもヒットしない
    ThinkPad X1 Carbon Gen 11 シンクパッド X1 カーボン 第11世代 型番の「Carbon」「Gen 11」まで翻訳されている
    NIKE Air Max 90 ナイキ エアマックス 90 ブランド名と製品名の両方が日本語化
    SKU: ABC-12345-XY SKU: ABC-12345-XY(変化なし) SKUは英数字のみなので翻訳されないことが多いが、前後のテキストにくっついて消えるケースがある

    一番厄介なのは「意味は通じるが、検索で引っかからなくなる」というパターンです。翻訳結果をぱっと見て違和感がなくても、売上に直結するダメージが出ます。

    翻訳禁止語リスト(Do-Not-Translate リスト)を作る

    事故を防ぐ一番確実な方法は、翻訳エンジンに「これだけは触るな」と明示することです。翻訳禁止語リストの作り方を具体的に説明します。

    リストに含めるべきもの

    • ブランド名:自社ブランド、取り扱いブランドすべて。「Apple」「Samsung」「Bose」「Dyson」など
    • 製品シリーズ名:「Galaxy S」「Surface Pro」「PlayStation」など、ブランドの一部として機能する名称
    • 型番・モデル番号:「WH-1000XM5」「X1 Carbon Gen 11」「RTX 4070」など
    • SKU・JANコード:商品識別子は一切翻訳しない
    • 技術用語(製品仕様に関わるもの):「Wi-Fi 6E」「Bluetooth 5.3」「USB-C」「4K UHD」など規格名
    • 容量・サイズの単位:「256GB」「1TB」「15.6インチ」は翻訳せずそのまま

    リストのメンテナンス

    新商品が入荷するたびにブランド名や型番が増えます。リストは「作って終わり」ではなく、商品マスタと同期させる運用が必要です。具体的には、月次で商品マスタの新規ブランド・新規型番を抽出してリストに追記する手順を決めておきます。

    翻訳エンジンへの適用方法

    使っている翻訳ツールによって設定方法が違います。

    • DeepL API:XMLタグで保護対象をマークアップ。例:<keep>iPhone 15 Pro</keep>
    • Google Cloud Translation:用語集(Glossary)機能で翻訳禁止語を登録
    • Amazon Translate:カスタム用語(Custom Terminology)で保護語を定義
    • 自社AIモデル:プロンプトの system instruction に禁止語リストを埋め込む

    どのツールでも「事前にマークアップ → 翻訳実行 → 事後検証」の三段構えが基本です。事前マークアップだけで100%防げる保証はないので、翻訳後の検証は必須です。

    翻訳前のマーキング手順

    商品タイトルがCSVで管理されている場合、翻訳前に自動でマーキングをかけるスクリプトを組むのが現実的です。手順の例を示します。

    1. 商品タイトルCSVを読み込む
    2. 禁止語リストと照合し、該当部分をマークアップタグで囲む

      例:「<keep>iPhone 15 Pro</keep> ケース クリア
    3. マークアップ済みCSVを翻訳APIに投入
    4. 翻訳結果からマークアップタグを除去
    5. 翻訳前後のdiffを自動取得(次節の自動検出へ)

    マーキングの漏れを防ぐため、ステップ2で「リストにない未知の固有名詞らしき文字列」も抽出できるとさらに安全です。大文字連続(「CPU」「GPU」など)や、ハイフン区切りの英数字(「ABC-123」パターン)は正規表現で自動抽出できます。

    翻訳後の自動検出と人間確認の分担

    翻訳結果の検証は、自動でできることと人間が判断すべきことを明確に分けます。全件を目視で確認するのは現実的ではありませんが、自動検出だけで済ませるのも危険です。以下の表に整理します。

    確認対象 自動検出 人間確認 注意点
    ブランド名の変更有無 ◎ 禁止語リストとの照合で自動判定 △ 新ブランドは未知のため人間が要確認 リスト未登録のブランドは自動検出をすり抜ける
    型番・モデル番号の整合性 ◎ 正規表現で英数字パターンの変化を検出 ○ ハイフン位置やスペースの増減は文脈判断が必要 「X1 Carbon」と「X1Carbon」は同じだが「X1カーボン」は別物
    SKU・JANコードの保持 ◎ 前後の文字列比較で完全一致チェック - 自動で十分 SKUが前後の文に飲み込まれて消えるケースに注意
    技術用語の保持 ○ 登録済み用語集との照合 ◎ 規格名の微妙な表記揺れは人間判断が必要 「Wi-Fi 6E」と「WiFi 6E」は同じだが「Wi-Fi 6」は別規格
    市場固有の名称慣習 × 自動判定は困難 ◎ 対象市場の言語感覚を持つ人間が必須 日本市場では「iPhone」をカタカナ表記にしないが、中国市場では「苹果」が正式表記の場合がある
    タイトル全体の自然さ △ 文字数・記号比率で異常値は検出可能 ◎ 意味の通じやすさは人間しか判定できない 翻訳禁止語の周辺だけ不自然に英語が残ることがある

    「◎」はその方法でほぼ確実に検出できる項目、「○」は補助的に使える、「△」は限定的、「×」は実質不可能です。

    自動検出の具体的な仕組み

    翻訳前後のタイトルを1行ずつ比較するスクリプトを組んでおきます。以下のチェックを自動実行します。

    • 禁止語の消失チェック:翻訳後に禁止語リストの単語が含まれているか確認。消えていたらアラート
    • 英数字パターンの変化チェック:「[A-Z]{2,}[-d]+」などのパターンが翻訳前後で一致するか確認
    • 文字数の急増・急減チェック:翻訳後に文字数が極端に増減している行を抽出
    • 文字種の混入チェック:日本語タイトルに想定外の文字種(中国語漢字など)が混入していないか確認

    これらのチェックを通過した行は「自動検出OK」としてフラグを立て、アラートが出た行だけを人間が確認する仕組みにします。数百件のタイトルがあれば、アラートが出るのは通常10〜30件程度です。

    人間が確認すべきこと

    自動検出でアラートが出なかった行でも、以下の観点でサンプリング確認をしておきます。

    • ブランド名の正確性:大文字小文字、スペースの有無が元の通りか。「PlayStation」が「playstation」になっていないか
    • 固有名詞の扱い:地名や人名が含まれるタイトルで、それが翻訳されているか確認
    • 市場ごとの呼称慣習:同じ商品でも市場によって正式名称が異なるケース。日本では「MacBook」だが中国では「MacBook(麦克布克)」のように併記することもある
    • タイトル全体の読みやすさ:禁止語だけ英語が残って、残りが日本語になったタイトルが自然に読めるか

    運用チェックリスト

    翻訳作業のたびに以下のチェックを回します。

    # チェック項目 担当
    1 翻訳禁止語リストが最新の商品マスタと同期されているか 自動 + 月次人間確認
    2 新規ブランド・新規型番がリストに追加されているか 月次確認
    3 翻訳前マーキングが全タイトルに適用されているか 自動
    4 翻訳後の自動検出スクリプトがエラーなく完了したか 自動
    5 自動検出アラート行をすべて人間が確認したか 人間
    6 全タイトルの5%以上をサンプリング確認したか 人間
    7 翻訳結果をGoogle Merchant Centerの仕様に照らして問題ないか 人間 + ツール

    Google Merchant Centerの観点

    Google Merchant Centerに商品データを送る場合、タイトルの品質は掲載順位や広告配信に直結します。title 属性について押さえておきたいポイントをまとめます。

    • タイトルは150文字まで(ただし表示は最初の70文字程度)。ブランド名は前方に配置するのが推奨
    • ブランド名は brand 属性と一致させるtitle 内のブランド名と brand 属性の表記揺れは警告の対象になる
    • 見出しのようなタイトルは避ける:「【送料無料】」などの装飾は不要。ブランド名・商品名・属性の順で構成する
    • 不必要な翻語・同義語の羅列はNG:同じ意味の単語を複数言語で並べるとポリシー違反になる

    AI翻訳で生成したタイトルをそのままMerchant Centerに流し込む前に、これらの条件を満たしているか確認する手順を入れておきます。

    まとめ:三段構えでブランド名を守る

    AI翻訳でブランド名や型番を壊さないための基本方針は、次の3つの層でガードすることです。

    1. 事前マーキング:翻訳禁止語リストに基づいて、タイトル内の保護対象をタグで囲んでから翻訳APIに投げる
    2. 自動検出:翻訳後のタイトルをスクリプトで検査し、禁止語の消失や英数字パターンの変化を自動でアラート
    3. 人間確認:アラート行とサンプリング抽出した行を人間が確認し、市場固有の名称慣習や自然な読みやすさを最終チェック

    この3層構造を回し続けることで、数千件のタイトルを翻訳してもブランド名の事故を限りなくゼロに近づけられます。翻訳禁止語リストのメンテナンスをサボると全てが台無しになるので、ここだけは必ず月次で更新してください。


    初回相談では機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。

    相談時に用意するとよい情報

    • 現在の商品タイトルが含まれるCSV(サンプル数行で構いません)
    • 使用中の翻訳ツールまたはAPI(DeepL、Google Translate、自社AIなど)
    • 翻訳対象の言語ペア(例:日本語→英語、英語→多言語)
    • 商品点数の概数(数十件、数百件、数千件など)
    • 過去にブランド名の翻訳事故が起きたことがあるか、その具体例
    • Google Merchant Centerへのフィード提出の有無

    参考にした公式情報

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  • Shopify商品CSVを翻訳した後に確認する列

    Shopify商品CSVを翻訳した後に確認する列

    Shopify商品CSVの多言語化では、翻訳対象の列が多く、一つ漏れるとストア前面にそのまま表示されてしまいます。翻訳後の確認は「どの列が翻訳済みか」「どの列は翻訳してはいけないか」を明確に分けることが最大のポイントです。本記事では、翻訳後に重点的にチェックすべき列を対象別に整理し、自動検出できる項目と人間の判断が必要な項目に分けて解説します。


    翻訳対象列と非翻訳列の区別

    Shopifyの商品CSVには数十列ありますが、すべてが翻訳対象ではありません。まず、列を3つのグループに分けて認識を合わせます。

    翻訳対象の列

    これらはストア前面や検索結果に直接表示されるテキストで、多言語化の主目的になります。

    • Title ― 商品名。顧客が最初に目にするテキストです。
    • Body (HTML) ― 商品説明文。HTMLタグを含むため、翻訳時にタグの崩れが起きやすい列です。
    • SEO title ― 検索結果に表示されるページタイトル。Title列と表記揺れが生じやすい箇所です。
    • SEO description ― 検索結果のスニペットに使われる説明文。
    • Tags ― 商品タグ。フィルターやコレクションの条件に使われます。翻訳する場合は他言語間のタグ命名規則を統一する必要があります。
    • Vendor ― ブランド名やメーカー名。翻訳するかどうかはブランド方針によります。
    • Product Category ― Shopifyの標準カテゴリ。基本はShopify定義の英語IDを維持しますが、カスタムカテゴリ名を利用している場合は翻訳対象になります。
    • Image Alt Text ― 画像の代替テキスト。アクセシビリティとSEOの両方に関わる重要な列です。
    • Option1 Name / Option1 Value など ― バリエーションのオプション名と値(色、サイズなど)。顧客が選択するラベルのため翻訳が必要です。

    翻訳してはいけない列

    これらはシステム識別子やコード値であり、翻訳するとデータ連携が壊れます。

    • Handle ― URLスラッグとして使われる一意識別子。翻訳すると既存URLが変わり、リンク切れやSEO評価の喪失につながります。
    • SKU ― 在庫管理コード。翻訳すると在庫システムとの照合ができなくなります。
    • Variant Barcode ― バーコード番号。数値のまま維持します。
    • Variant Grams / Variant Inventory Qty ― 数値項目。翻訳の対象外です。
    • Published ― 公開状態を表すTRUE/FALSE。変更してはいけません。
    • Image Src / Image Position ― 画像URLと表示順序。システム値です。

    ケースバイケースの列

    • Metafields ― メタフィールドの内容が顧客向けテキストの場合は翻訳、内部データの場合は維持。
    • Gift Card ― ギフトカードかどうかのフラグ値なので通常は翻訳不要。
    • Google Shopping / Custom collections ― Google Merchant Center向けの列は用途に応じて翻訳を判断します。

    翻訳後の確認項目まとめ

    翻訳が完了したCSVに対して、どの項目をどう確認するかを一覧にします。「自動検出」とは、文字数カウントや正規表現マッチなどで機械的に見つけられる問題です。「人間確認」は、文脈を理解しないと判断できない品質の問題です。

    確認対象 自動検出 人間確認 注意点
    Title 未翻訳セクション、文字数超過(ショップifyでは推奨70文字以内)、言語混入 ブランド名の表記揺れ、商品のニュアンス SEO titleと同じ内容にするか別にするか方針を決めておく
    Body (HTML) HTMLタグの不整合(閉じタグ漏れ、タグ名の翻訳)、画像リンクの欠落 翻訳文の自然さ、レイアウト崩れの有無 <li>内だけ翻訳されて<ul>が残るなど、部分翻訳に注意
    SEO title 文字数超過(推奨60文字以内)、Title列との不一致検出 検索意図に合った見出しか Title列と同じ訳を流用すると表現の幅が狭くなる
    SEO description 文字数超過(推奨160文字以内)、言語混入 訴求力のある要約になっているか 翻訳によって冗長になりがち、日本語は文字数が増える傾向
    Tags 言語混入、用語の不統一(同義の異なる表記) タグ体系の整合性、コレクションフィルターへの影響 翻訳後のタグ名が既存コレクションの条件とマッチするか確認
    Image Alt Text 空欄検出、文字数超過(推奨125文字以内) 画像内容を正確に表しているか SEO観点とアクセシビリティ観点の両方を満たす必要がある
    Option1 Value など 未翻訳検出、用語不統一 サイズ表記のローカライズ品質(S/M/Lを維持するか、数値サイズにするか) 同じオプション値が他の商品と一致しているかも確認
    Vendor 言語混入 ブランド名を翻訳するかそのままにするかの方針 ブランド名は翻訳しないことが多いが、現地法人名に差し替えるケースも
    Handle / SKU 意図せぬ変更の検出(元CSVとの差分) ―(基本は人間確認不要、変更されていないことが前提) 翻訳ツールが誤って書き換える事故が多い列

    自動検出で実施できるチェック

    スクリプトやツールで機械的に検出できる問題を優先して潰すと、人間の確認作業が効率的になります。以下は実務で使える自動チェックの具体例です。

    言語混入の検出

    あるセルの中に、意図した翻訳先言語と異なる文字が混ざっていないかを検出します。たとえば日本語に翻訳した列に英語の単語がそのまま残っているケースや、逆に翻訳先の中国語が一部日本語で出力されているケースなどです。Unicode範囲を用いた正規表現で、各セルの主要言語を判定し、想定外の文字が含まれていればフラグを立てます。

    未翻訳セクションの検出

    Body (HTML)列はテキスト量が多いため、一部段落だけ翻訳されずに残ることがあります。原文セルと翻訳後セルを比較し、原文と同一のテキストブロックが残っていないかを確認します。HTMLタグを除去した上で比較すると精度が上がります。

    HTMLタグの整合性チェック

    翻訳ツールがHTMLタグ名を誤って翻訳してしまう事故は頻発します。典型的な例は<strong>が<強い>に翻訳されるケースや、<li>が訳文の中で消えるケースです。翻訳前後でタグの種類と出現数を比較し、差分があればアラートを出します。特に<a href=”…”>のリンク先URLが書き換えられていないかも確認が必要です。

    文字数カウント

    SEO title、SEO description、Image Alt Textには推奨文字数があります。これらを超過しているセルを抽出し、一覧化します。日本語は英語に比べて文字数が増える傾向があるため、英語版をベースに文字数上限を設けている場合は注意が必要です。

    用語の不統一検出

    同じ商品のTitle列とSEO title列で異なる訳語が使われていないか、複数商品間で同じ概念に異なる表記が使われていないかを検出します。たとえば「ワイヤレス」と「無線」、「イヤホン」と「イヤーパッド」のような表記揺れは、自動でリストアップできます。


    人間の判断が必要な確認

    自動チェックを通過した後でも、品質面で人間の目が必須な領域があります。ここを飛ばすと、顧客向けの表現として不自然になったり、法的な問題を引き起こす可能性があります。

    翻訳品質と商品ニュアンス

    機械翻訳は文法的に正しくても、商品の魅力を伝える表現としては弱いことがあります。たとえば「軽量で快適な装着感」というべきところが「軽くて快適」とだけ翻訳されている場合、商品の訴求力が落ちています。ブランドのトーン&マナーに合致しているかの確認は人間にしかできません。

    ブランド名・製品名の取り扱い

    Vendor列やTitle列に含まれるブランド名を翻訳するかどうかは、ブランドガイドラインに依存します。「Apple」を「りんご」と訳してはいけないのは極端な例ですが、「UNIQLO」を「ユニクロ」にするか「UNIQLO」のままにするかは、市場とブランド方針によって判断が分かれます。

    法規制・安全文言の確認

    食品、化粧品、医療機器など規制のある商品カテゴリでは、表示義務のある文言が法律で定められています。この種のテキストがBody (HTML)内に含まれている場合、翻訳の正確性は法律遵守に関わるため、該当業界の専門用語集と照合する必要があります。

    サイズ・仕様のローカライズ

    Option1 Value列のサイズ表記は、市場によって表記を変えることがあります。米国市場向けにS/M/Lを使うか、EU向けに36/38/40を使うかの判断は、商品の仕様とターゲット市場の慣習を考慮する必要があります。


    実務での確認ワークフロー例

    実際の運用で効果的だった確認の手順を紹介します。商品数が数百を超える場合は、全件を人間が目視で確認することは現実的ではないため、自動と人間の確認を段階的に組み合わせます。

    1. 元CSVのバックアップ ― 翻訳前のCSVを保管し、差分比較の基準として使います。
    2. 自動チェックの実行 ― 上記の自動検出項目をスクリプトで一括実行し、問題のあるセルをリスト化します。
    3. Handle / SKU / Barcodeの不変確認 ― 翻訳対象外列が誤って変更されていないか、元CSVとの差分で確認します。
    4. HTMLタグ整合性の確認 ― Body (HTML)列のタグ構造を検証します。
    5. サンプリングによる人間確認 ― 全商品の10〜20%をランダムに抽出し、Title、SEO title、SEO description、Image Alt Textの翻訳品質を目視で確認します。
    6. 重点商品の全件確認 ― 売上上位商品や新商品など、重要度の高い商品は全項目を人間が確認します。
    7. ステージング環境でのプレビュー ― CSVをインポートした後に、実際のストアページで表示崩れやリンク切れがないかを確認します。

    よくあるトラブルと対処

    翻訳後のCSVで特に頻繁に発生する問題をいくつか挙げておきます。

    Body (HTML)のレイアウト崩れ

    HTMLタグとテキストの間に不要なスペースが入ったり、<p>タグが消えて段落構造が崩れたりすることがあります。翻訳ツールがタグをテキストの一部として扱う場合に発生しやすい問題です。インポート後にプレビューで実際の表示を確認することが最も確実な対処法です。

    Title列とSEO title列の不一致

    別々に翻訳した結果、同じ商品なのにTitle列とSEO title列で異なる商品名になることがあります。方針として「TitleとSEO titleは同一にする」「SEO titleはTitleを短縮したものにする」など、ルールを決めてから翻訳に進むことで防げます。

    Tags列の言語混ざり

    一部のタグだけが翻訳され、残りが原文のまま残ることがあります。Tags列はカンマ区切りの一覧であるため、翻訳ツールが各タグを独立したテキストとして扱わない場合に発生します。翻訳後にタグの数が変わっていないことも併せて確認します。


    相談時に用意するとよい情報

    CSV翻訳の確認作業について相談される際は、以下の情報があるとスムーズです。

    • 対応する言語の数と対象言語(例:日本語、英語、中国語の3言語)
    • 商品のおおよその登録数(例:約500SKU)
    • 現在使用している翻訳ツールまたは翻訳の進め方
    • 特に気になっている列や過去に問題があった列
    • CSVの列構成(標準フォーマットか、メタフィールド等の追加列があるか)
    • 商品カテゴリ(食品、アパレル、電子機器など、規制要件の有無に関わります)

    初回相談では機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。概要をお聞かせいただければ、確認すべき列の優先度付けや自動チェックの構成案をご提案できます。

    参考にした公式情報

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    Merchant Center / 商品フィード まわりの作業を、まず無料診断で修正TODOに分けます。初回相談で機密CSVやスクリーンショットを送る必要はありません。

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  • 商品説明の英日混在をチェックするときに見るポイント

    商品説明の英日混在をチェックするときに見るポイント

    越境EC向けに商品説明を英訳したはずなのに、公開後に「Color: 黒」「素材: cotton」「送料無料」だけ日本語で残っていることがあります。商品名だけ見ても気づきにくく、説明文、SEO title、画像alt、バリエーション名まで見ると混在が見つかることが多いです。

    まず何が起きているか

    商品CSVや翻訳ファイルでは、表示される文章が複数列に分かれています。商品ページ本文だけ英語になっていても、検索結果に出るSEO項目、画像の代替テキスト、サイズ表、注意書き、タグに日本語が残ることがあります。逆に日本語ストアに英語の商品仕様だけが残るケースもあります。

    よくある原因

    • 翻訳対象が商品本文だけで、SEO項目や画像altを見ていない
    • バリエーション名のColor、Sizeだけ別列で管理されている
    • HTML内の見出し、表、注記が翻訳対象から漏れている
    • メーカー提供文を貼り付けた商品だけ表記が違う
    • 自動翻訳後に用語ルールを見直していない

    確認するデータ・CSV列

    • Title、商品名、バリエーション名
    • Body (HTML) または商品説明本文
    • SEO titleSEO description
    • Image alt text や画像説明
    • タグ、カテゴリ、メタフィールド、サイズ表の文言

    手作業で直す場合の手順

    まず、CSVから文章列だけを抜き出し、日本語が残ってよい列と、英語に統一したい列を分けます。次に、商品数が多い場合は代表カテゴリごとに10件ほど確認します。見つかった混在は、単語単位で置換する前に、商品名、素材名、ブランド名、固有名詞かどうかを判断します。固有名詞まで機械的に置き換えると、かえって不自然になります。

    小さく自動化できる部分

    • 日本語文字を含むセル、英字だけのセルを抽出する
    • HTMLタグを除いた本文だけをチェック対象にする
    • 用語表と違う訳語を一覧化する
    • SEO titleやalt textの空欄を出す
    • 商品カテゴリごとに混在件数を集計する

    注意点

    日本語と英語が混ざっていること自体が常に悪いわけではありません。ブランド名、型番、素材名、和名を残した方が分かりやすい商品もあります。自動チェックは見つける作業には向いていますが、残すか直すかは販売地域、顧客層、商品特性を見て判断する必要があります。

    相談前に整理しておくとよいこと

    • 対象言語と、どちらの言語にそろえたいか
    • 確認したい列: 商品名、本文、SEO、alt textなど
    • 用語表や、残したい固有名詞の有無
    • CSV、HTML、翻訳ファイルのどれを元にしているか
    • 初回相談では、商品全文や顧客情報を含むファイル送付は不要です

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