Google Shopping向けの商品画像では、URLが開けることと、画像として使ってよいことを分けて確認します。ロゴ、透かし、枠線、SALE文字、送料無料などの販促要素は、商品ページでは使えてもフィード画像では問題になる可能性があります。まずフィード用のメイン画像と、商品ページ用の販促画像を分けて管理できているかを見ます。分けられていなければ、どの画像をフィードに送るべきかを整理する必要があります。
画像URLエラーと画像ポリシー問題を分ける
Merchant Centerで画像に関する問題が起きたとき、「URLがアクセスできない」という技術的な問題と「画像の内容がポリシーに合わない」という運用上の問題があります。この2つは別の原因であり、別の対応が必要です。
画像URLエラー(技術的な問題)
- image link missing:画像URLが空欄
- image cannot be crawled:URLにアクセスしても画像が取得できない(404、403、タイムアウト)
- image format unsupported:対応していない画像形式(SVGなど)
これらはURLやファイル形式の問題で、画像そのものを差し替えるかURLを修正することで解決します。画像URLの確認方法については、別記事「商品画像のURLが切れていないか、CSVからまとめて確認する考え方」を参照してください。
画像ポリシー問題(内容の問題)
- 画像に販促テキストが含まれている:SALE、OFF、送料無料などの文字が画像内にある
- 画像に透かしが入っている:店舗名、コピーライト、コピー防止の透かし
- 画像に枠線や装飾がある:白背景に強い色の枠、バナー的な装飾
- 画像が商品を表していない:プレースホルダー、カテゴリアイコン、ロゴだけの画像
これらはURLは正常でも、Merchant Centerの審査で不承認になる可能性があります。画像の内容を確認し、フィード用に適切な画像を選ぶ必要があります。
ロゴ・透かし・枠線・SALE文字を分類する
画像に含まれる要素を種類ごとに分類し、それぞれ問題になりやすいかどうかを整理します。
販促テキスト(SALE文字、割引率、送料無料)
画像上に「SALE」「50%OFF」「送料無料」「期間限定」といったテキストを重ねているケースです。商品ページでは目を引くために有効ですが、フィード画像としては不承認の要因になりえます。
- 割合や価格の訴求:「半額」「30%OFF」など → フィード画像では問題になりやすい
- 送料の訴求:「送料無料」「送料無料キャンペーン」 → フィード画像では問題になりやすい
- 期間の訴求:「本日限定」「あと3日」 → フィード画像では問題になりやすい
- 商品名の表示:画像内に商品名をテキストで入れている場合 → 商品名はOKでも、装飾的な配置は要注意
ブランドロゴ・店舗ロゴ
画像の隅にブランドロゴや店舗ロゴを配置しているケースです。商品そのものにブランドロゴが印字されている場合は別ですが、画像に後からロゴを合成している場合は注意が必要です。
- 商品本体のロゴ:Tシャツにプリントされたブランドロゴ、パッケージのロゴ → 商品の一部なので問題になりにくい
- 画像に合成したロゴ:商品写真の隅に店舗ロゴやブランドロゴを配置 → フィード画像では問題になりやすい
- ロゴだけの画像:商品写真がなくブランドロゴだけ → 商品を表す画像として不適切
透かし(ウォーターマーク)
画像に店舗名やコピーライトを透かしで入れているケースです。他サイトでの無断使用を防ぐ目的で入れることがありますが、フィード画像では問題になる可能性があります。
- 店舗名の透かし:画像中央や隅に「○○ストア」と入れている
- コピーライト表記:「(C) 2024 ○○」と入れている
- コピー防止マーク:「SAMPLE」と入れている
枠線・装飾
商品画像の周囲に枠線や装飾を入れているケースです。商品ページのデザイン上の理由で入れることがありますが、フィード画像では問題になる可能性があります。
- 白背景に強い色の枠線:商品の境界を強調するための枠
- バナー的な装飾:商品画像の一部にバナー風のデザインを合成
- 角丸・影:CSSではなく画像自体に加工している場合
画像上の要素の分類表
| 画像上の要素 | 具体例 | 商品ページでは | フィード画像では | 判断のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 割引テキスト | 「SALE」「30%OFF」 | 販促として有効 | 問題になりやすい | 価格情報は属性で送るべき |
| 送料テキスト | 「送料無料」 | 販促として有効 | 問題になりやすい | 配送情報は属性で送るべき |
| 期間テキスト | 「期間限定」 | 販促として有効 | 問題になりやすい | キャンペーン情報は別で管理 |
| 商品本体のロゴ | パッケージのロゴ | 商品表示の一部 | 問題になりにくい | 商品に印字されているものか |
| 合成ロゴ | 画像の隅にロゴ | ブランド表記として可 | 問題になりやすい | 後付けの装飾か商品の一部か |
| 店名の透かし | 「○○ストア」 | コピー防止として可 | 問題になりやすい | フィード用には別画像を用意 |
| コピーライト | 「(C) 2024 ○○」 | 権利表示として可 | 問題になりやすい | 権利表示は別の方法で |
| 枠線 | 白背景の青い枠 | デザイン要素 | 問題になりやすい | 商品のみの画像が望ましい |
| バナー合成 | 送料無料+背景色 | キャンペーン表示 | 問題になりやすい | 商品ページ用と分ける |
商品ページ用画像とフィード用画像を分ける
画像ポリシー問題を根本的に解決するには、商品ページ用の画像とフィード用の画像を分けて管理することが重要です。
メイン画像と追加画像の役割
- メイン画像(image_link):Merchant Centerで商品を代表する画像。商品単体が背景なしで明確に見える画像が望ましい
- 追加画像(additional_image_link):商品の使用場面、複数角度、パッケージなど。メイン画像ほど厳しくない場合があります
メイン画像には、販促要素のないクリーンな商品写真を使い、販促バナー入りの画像は商品ページでのみ使用する、という分け方が基本です。
Shopifyでの画像の分け方
Shopifyでは商品に複数の画像を登録できますが、「どの画像をフィードに送るか」はフィードアプリの設定に依存します。
- Google & YouTubeアプリの場合:商品の1枚目の画像が image_link として送られ、以降の画像が additional_image_link として送られます。画像の並び順が重要です。
- サードパーティフィードアプリの場合:アプリごとに画像の選択設定があります。メイン画像として特定の画像を指定できる場合があります。
確認手順:
- Shopify管理画面で対象商品を開き、画像の並び順を確認
- 1枚目の画像に販促要素(SALE文字、ロゴ、透かし)が含まれていないか確認
- フィードアプリの設定で、どの画像が image_link として送られているか確認
- 販促画像が必要な場合は、2枚目以降に配置するか商品ページでのみ表示する
キャンペーンバナーをフィードに送らない
セールやキャンペーンのために、商品画像にバナーを合成している場合は注意が必要です。バナー合成画像をそのままフィードに送ると、ポリシー違反の対象になる可能性があります。
対策の方向性:
- 商品写真をそのままフィードに送る:販促テキストなしのクリーンな商品写真をメイン画像にする
- バナー画像は追加画像や商品ページのみ:バナー合成画像は2枚目以降、または商品ページのテーマ側でのみ表示
- キャンペーン情報はテキストで送る:セール価格やキャンペーン情報は画像ではなく、フィードの sale_price や promotion_id 属性で送る
画像を一括確認するときの見方
商品数が多い場合、全画像を目視確認するのは現実的ではありません。効率的に確認するためのアプローチを紹介します。
サムネイル一覧での確認
商品CSVの Image Src 列からURL一覧を作り、サムネイルとして一覧表示します。一覧表示することで、以下の問題が一目でわかります。
- 全商品に同じ仮画像が使われている
- 一部の商品だけバナー合成画像がメインになっている
- ロゴや透かしがパターン化されている(特定テンプレートの画像)
問題種別ごとのフィルタリング
サムネイル一覧を作ったら、問題の種類ごとにフィルタリングします。
| 確認段階 | 確認方法 | 見つかる問題 | 自動化可否 |
|---|---|---|---|
| サムネイル一覧表示 | URLから画像を並べる | 同一画像の大量使用、明らかなバナー | 半自動 |
| OCRテキスト検出 | 画像内の文字を抽出 | SALE、OFF、送料無料などのテキスト | 自動化可能 |
| 画像分類 | 画像の特徴を分析 | ロゴ、透かし、枠線の候補抽出 | 半自動 |
| テンプレート検出 | 同一レイアウト画像のグルーピング | 共通テンプレートの画像 | 自動化可能 |
| 目視確認 | 抽出結果を人間が確認 | 最終的な適否判断 | 自動化不可 |
修正優先度の付け方
問題が見つかった画像の修正優先度は以下の基準で考えます。
- メイン画像(image_link)に販促テキストがある商品 → 最優先で対応
- メイン画像にロゴ・透かしがある商品 → 高優先度で対応
- メイン画像がプレースホルダーの商品 → 高優先度で対応
- 追加画像に販促テキストがある商品 → 中優先度
- 追加画像にロゴ・透かしがある商品 → 低優先度
修正時にやってはいけないこと
画像ポリシーに対応する際、以下の点に注意してください。
商品実態と違う画像に差し替えない
審査を通すために、商品と全く関係ない画像に差し替えることは避けてください。商品ページに表示されている画像とフィードに送る画像が一致していることも、Merchant Centerの要件の一つです。
- 商品が赤なのに青い画像を送る → 不一致でエラーになる可能性
- 完成品の画像を送っているのに、商品ページではパーツだけ → 不一致
- 別商品の画像を再利用 → 商品識別の問題
画像を削除したままにしない
問題のある画像を外すだけでは、image link missing エラーに変わるだけです。代替となる適切な画像を用意してから差し替えます。
商品ページの画像とフィード画像を全く別にしない
Merchant Centerでは、フィードの画像とランディングページ(商品ページ)の画像が「対応している」ことが求められます。まったく違う画像を送ると、不一致として指摘される可能性があります。商品は同じでも、角度や背景が異なる程度であれば問題になる可能性は比較的低いですが、最終的には公式要件と実際の表示で確認してください。
自動化できる確認作業
- 画像URL一覧からサムネイル確認表の作成:CSVの Image Src 列のURLから画像を読み込み、一覧表示
- OCRでテキスト候補の検出:画像内のテキストを抽出し、「SALE」「OFF」「送料無料」「限定」などのキーワードが含まれる画像をリストアップ
- 同一テンプレート画像のグルーピング:画像のピクセルパターンを比較し、同じテンプレートから作成された画像をグループ化
- 画像サイズ・アスペクト比の確認:Merchant Centerの要件に対して、画像の解像度やアスペクト比が適切かを一括確認
- メイン画像と追加画像の枚数確認:商品ごとの画像枚数をカウントし、メイン画像がない商品を抽出
人間判断が必要な確認作業
- 画像上のテキストが販促要素に当たるかどうか:OCRで「SALE」が検出されても、商品そのものに印字されたテキストか、後から合成した販促テキストかは人間の判断が必要です。
- 商品本体に印字されたロゴか後付けの装飾か:パッケージのロゴは商品の一部ですが、画像の隅に後から配置したロゴは装飾です。この区別は目視でしかできません。
- 代替画像を作るべきかどうか:問題のある画像を直すか、新しい画像を撮影するか、別の画像に差し替えるかは運用判断です。
- フィード用画像を別途用意するか:商品ページ用の画像をそのまま使うか、フィード専用の画像を用意するかは、リソースと運用方針によります。
- 画像の品質が商品を適切に表しているか:ぼやけている、色が違う、商品の主要部分が見えないなどの品質評価は人間の判断によります。
断定してはいけない注意点
- Google Merchant Center の画像ポリシーや image_link 属性の要件は変更される可能性があります。最新の公式ヘルプで商品画像の要件を確認してください。
- 販促テキスト、透かし、枠線がどの程度まで許容されるかは、審査の運用によって変わる可能性があります。断定ではなく「問題になりやすい」として対応を検討してください。
- 画像の審査結果はケースバイケースであり、同じ画像でも時期によって判定が変わることがあります。
- Shopifyの画像管理機能やフィードアプリの設定はアップデートされることがあります。アプリの最新ヘルプも参照してください。
商品画像にSALE文字、ロゴ、透かし、枠線があり、フィード用画像として問題ないか不安な場合はご相談ください。画像の装飾の種類と対象商品数をお聞かせいただければ、確認すべきポイントをご案内します。初回相談では、機密CSVや画像ファイルの送付は不要です。
参考にした公式情報
- Google Merchant Center Help: Image link [image_link]
- https://support.google.com/merchants/answer/6324506
Merchant Center / 商品フィード まわりの作業整理、小さな自動化、簡易チェックツール化について相談できます。初回相談で機密CSVやスクリーンショットを送る必要はありません。
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