invalid_gtin は、GTIN(JAN/EAN/UPC)の欄に値は入っているものの、その値が正しくないと Google Merchant Center が判断したときに出るエラーです。まず疑うべきは、SKU や社内管理番号を GTIN として送っていないか、JAN/EAN/UPC の桁数や先頭0が崩れていないかです。Shopify の商品 CSV では Variant SKU 列と Variant Barcode 列を並べて比較し、値の正しさを確認します。
invalid_gtin は「入っているが正しくない」状態として見る
missing_gtin は「GTINが空欄である」エラーですが、invalid_gtin は「GTINの欄に何か入っているが、正しくない」エラーです。つまり、値の中身を疑う必要があります。
invalid_gtin が出る主なパターンは次の3つです。
- SKUや社内管理番号をGTINとして送っている(Variant SKU の値がそのまま Variant Barcode に入っている)
- JAN/EAN/UPCの桁数が崩れている(Excelで開いたCSVの先頭0が消えている、または余分な文字が混じっている)
- 仕入先コードなど、GTINではない番号を入れている(仕入先の独自商品コードを JAN と混同している)
missing_gtin とは異なり、値が入っている分だけ原因の切り分けが複雑になります。以下の手順で順番に確認していきます。
Variant SKU と Variant Barcode を並べて確認する
最初にやるべき確認は、商品CSVをダウンロードして Variant SKU 列と Variant Barcode 列を横に並べることです。
確認手順
- Shopify 管理画面から「商品」>「エクスポート」で商品CSVをダウンロードする
- テキストエディタまたはスプレッドシートでCSVを開く(Excel で開く場合は Variant Barcode 列を「文字列」書式にする)
- Variant SKU 列と Variant Barcode 列を並べて表示する
- 両方の列の値が完全に一致している行を探す
SKUがBarcodeに入っているパターン
| 状態 | Variant SKU | Variant Barcode | 問題 |
|---|---|---|---|
| SKUをBarcodeにコピー | SHIRT-BLK-M |
SHIRT-BLK-M |
英数字のSKUがGTINとして送られている |
| 仕入先コード混ざり | SUP-12345 |
SUP-12345 |
仕入先の独自コードをJANと誤認 |
| 正常な状態 | SHIRT-BLK-M |
4901234567890 |
SKUは管理番号、BarcodeはJAN |
値が完全に一致している行があれば、その商品では SKU を Barcode にコピーしている可能性が高いです。SKU は店舗ごとの管理番号であり、Google はこれを GTIN として受け付けません。
すぐできる確認: Google スプレッドシートで =EXACT(B2,C2) のように関数を入れ、SKU と Barcode が同じ値の行を抽出します。TRUE が返った行は、SKU と Barcode が同一の可能性があります。
JAN/EAN/UPCの桁数と先頭0を見る
SKU の混同がなければ、次は桁数と先頭0の崩れを確認します。
桁数チェック
Variant Barcode 列の値について、文字数が GTIN として正しい桁数かを確認します。
| コード種 | 正しい桁数 | 確認方法 |
|---|---|---|
| JAN(13桁) | 13桁 | LEN関数で13であることを確認 |
| JAN(8桁) | 8桁 | LEN関数で8であることを確認 |
| UPC | 12桁 | LEN関数で12であることを確認 |
| GTIN-14 | 14桁 | LEN関数で14であることを確認 |
8・12・13・14 のいずれでもない桁数の値があれば、invalid_gtin の原因になっている可能性があります。
先頭0消失の確認
JAN コードの先頭が0の場合、CSV を Excel で開いて保存した時点で0が消えることがあります。
- 本来
0901234567890(13桁)→901234567890(12桁)になっている - 本来
09012345(8桁)→9012345(7桁)になっている
この場合、CSVをテキストエディタで開いて元の値が残っているかを確認します。テキストエディタでも先頭0が消えている場合は、すでに Shopify 側に0なしで登録されているため、正しい値を入れ直す必要があります。
Excelで安全にCSVを開く手順:
1. Excel の「データ」タブから「テキストまたはCSVから」を選択
2. ファイルを選択し、Variant Barcode 列のデータ型を「文字列」に指定
3. 読み込み後に値を確認
親商品とvariantでBarcodeの持ち方を分ける
色違いやサイズ違いの variant がある商品では、各 variant に異なる JAN コードが割り当てられていることがあります。ここで次のようなミスが起きやすくなります。
よくあるvariant単位のミス
- すべてのvariantに同じBarcodeを入れている:色違い商品で、黒も白も同じ JAN コードになっている
- 親商品だけにBarcodeを入れ、variant側を空欄にしている:Google は variant 単位で GTIN を確認するため、variant 側が空欄だと missing_gtin や invalid_gtin になる
- 片方のvariantだけBarcodeが古い:商品改訂で JAN が変わった際、一部の variant だけ更新漏れ
商品CSVでは、Handle が同じ行は同じ商品の variant として扱われます。同一 Handle 内で Variant Barcode の値を確認し、色・サイズごとに正しい JAN コードが入っているかを見ます。
確認方法:
CSV を Handle でソートし、同じ Handle(同じ商品)の variant 行を並べて、Variant Barcode の値を比較します。すべて同じ値になっている場合、variant ごとに個別の JAN が存在する商品かどうかを確認します。
直す前に仕入先データと照合する
invalid_gtin を修正する前に、必ず仕入先データと照合します。推測で番号を作って入力しないでください。
照合すべき情報源
| 情報源 | 確認できること | 注意点 |
|---|---|---|
| 仕入先CSV | JAN/EAN/UPCの正式な値 | 列名が「商品コード」「JAN」「EAN」など様々 |
| 商品台帳(自社) | 過去の正しい値 | 古い台帳は改訂前の値の可能性 |
| 商品パッケージ | 印字されているバーコード | 目視で確認できる最も確実な方法 |
| 仕入先のWeb商品ページ | JAN コードの記載 | ない場合もある |
仕入先CSVの列名の見分け方:
- 「JAN」「JANコード」「EAN」「UPC」→ そのまま GTIN として扱える可能性が高い
- 「商品コード」「品番」「Item code」→ 仕入先独自の管理番号の可能性がある。JAN とは限らない
- 「ASIN」→ Amazon の商品識別子。GTIN として送ることはできない
仕入先データの番号種別が不明な場合は、仕入先に確認することをお勧めします。種別が不明なまま Barcode 欄に入れると、invalid_gtin が繰り返されます。
自動化できる部分
次の確認作業は、スプレッドシートの関数やスクリプトで機械的に処理できます。
- SKU / Barcode 同一値検出:
=EXACT(B2,C2)などで完全一致行を抽出 - Barcode 桁数分布の確認:LEN 関数で各 Barcode の文字数を計算し、8・12・13・14 以外の行をリスト化
- 先頭0消失疑いの抽出:12桁の値がある場合、本来13桁だった可能性を警告
- 同一 Barcode 複数 variant の一覧化:Variant Barcode 列で重複値を探し、同一 Handle 内かどうかを確認
人間判断が必要な部分
次の判断は、商品の実態を知る担当者が行う必要があります。
- SKU と GTIN のどちらが正しい商品識別子か:SKU は社内管理番号であり、GTIN として使えるわけではない
- 仕入先データの番号の種別:その番号が JAN/EAN/UPC なのか、仕入先独自コードなのかを見極める
- 同じ Barcode を複数 variant に使ってよいか:色・サイズ違いに同じ JAN を入れてよいかは商品次第
- 推測で番号を作っていないか:正しい JAN コードが不明な場合は、無理に値を入れず identifier_exists の扱いを検討する
注意点
- Google Merchant Center の商品データ仕様の gtin 属性は更新される可能性があるため、最新の公式ヘルプで確認してください
- Shopify の商品CSV仕様(Variant SKU、Variant Barcode の列定義)も変更される場合があります
- JAN コードが正しくても、商品とコードの対応が間違っている場合(別商品の JAN を入力している場合)は、Google 側での品質評価に影響する可能性があります
invalid_gtin が出ていて原因を切り分けたい場合はご相談ください。SKUとBarcodeの管理状況、エラー対象件数をお伺いすれば、確認の方向性をご案内します。初回相談では、機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。
参考にした公式情報
- https://support.google.com/merchants/answer/7003016
- Shopify Help Center: Using CSV files to import and export products
Merchant Center / 商品フィード まわりの作業整理、小さな自動化、簡易チェックツール化について相談できます。初回相談で機密CSVやスクリーンショットを送る必要はありません。
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