identifier_existsをnoにしてよい商品と、してはいけない商品の分け方

identifier_existsをnoにしてよい商品と、してはいけない商品の分け方 のアイキャッチ

identifier_exists を no にするかどうかは、GTIN が空欄だからという理由で機械的に決めるものではありません。メーカー品・仕入れ品のように識別子が存在する可能性が高い商品で identifier_exists を no にすると、Google の商品データポリシーに抵触する恐れがあります。逆に、ハンドメイドや独自制作の商品で identifier_exists を TRUE のままにしておくと、GTIN 空欄のエラーが解消しません。まず brand、MPN、GTIN のどれがその商品に本当に存在するかを確認し、商品ごとに分類を決めることが大切です。

identifier_exists はGTIN空欄の逃げ道として扱わない

identifier_exists は、Google Merchant Center に対して「この商品には GTIN も brand も MPN も存在しない」と申告するための属性です。これを no に設定すると、Google 側はその商品について GTIN や brand の提供を求めなくなります。

しかし、この属性を「GTIN が空欄だからとりあえず no にしておく」という目的で使うのは危険です。なぜなら、実際には GTIN が存在する商品(メーカー品や仕入れ品)で no に設定した場合、Google のポリシー上「不十分な識別子」として扱われ、商品が承認されない、または不承認になる可能性があるからです。

identifier_exists の基本

identifier_exists の値 意味 Google側の期待
TRUE(または省略) GTIN、brand、MPN のいずれかが存在する これらの識別子が商品データに含まれることを期待
FALSE(no) GTIN、brand、MPN のいずれも存在しない 識別子の提供を求めない

つまり、identifier_exists を正しく設定するには、まず「その商品に GTIN、brand、MPN が存在するか」を判断しなければなりません。

メーカー品・仕入れ品・独自商品の分類を作る

商品を大まかに分類し、それぞれで identifier_exists の扱いを考えます。Vendor(販売元)や商品タイプだけで判断せず、実際に識別子が存在するかを確認します。

商品分類とidentifier_existsの判断

商品タイプ GTINの有無 brand の有無 MPN の有無 identifier_exists 判断のポイント
メーカー品(既製品) ある(JANコードが存在) ある(メーカー名) ある(型番) TRUE GTIN を Barcode 欄に入力する
仕入れ品(卸・問屋) あることが多い あることが多い 商品による TRUE が基本 仕入先データで GTIN を確認
オリジナル商品(自社生産) ないことが多い 自社ブランド名 ないことが多い FALSE の可能性 自社ブランドが brand として扱えるかで変わる
ハンドメイド・一点物 ない ないことが多い ない FALSE 識別子が存在しないことが明確
中古品 元商品の GTIN がある場合が多い 元商品の brand 元商品の MPN TRUE の可能性 元商品の識別子を確認
セット商品(複数を組み合わせ) セット全体の GTIN はない場合が多い 販売元ブランド セット品番 ケースによる 構成品とセット全体を分けて考える

分類を間違えやすいケース

  • OEM商品(他社製造・自社ブランド):製造元の JAN コードが存在する場合、identifier_exists は TRUE になります。自社ブランド名を付けていても、GTIN が存在すれば TRUE です
  • プライベートブランド:自社で JAN コードを取得している場合は GTIN が存在するため、TRUE です
  • 輸入品:海外メーカーの商品は UPC や EAN が存在することが多く、identifier_exists は TRUE です
  • デジタル商品・サービス:物理商品ではないため、GTIN の扱いが異なります。最新の公式ヘルプで確認してください

brand / MPN / GTIN のどれを持っているか見る

identifier_exists の判断材料になる3つの識別子を、それぞれの商品で確認します。

各識別子の確認方法

識別子 Shopifyでの確認箇所 確認すべきこと
GTIN(JAN/EAN/UPC) 商品詳細画面の Barcode 欄、CSVの Variant Barcode 列 商品パッケージや仕入先データにJANコードが記載されているか
brand 商品の Vendor 欄、またはフィードアプリの brand 設定 製造元・ブランド名が明確に存在するか。販売店名とブランド名を混同しない
MPN フィードアプリの MPN 設定、または Shopify の Metafield メーカーが付与した型番が存在するか。SKU と MPN は別物

brand が存在するが GTIN がないケース

一部の商品では、brand と MPN はあるが GTIN はない、という状況があります。この場合、identifier_exists は TRUE(省略)にし、brand と MPN を商品データに含めます。GTIN が空欄でも、brand と MPN の組み合わせで商品を識別できると Google が判断すれば、エラーが出ないことがあります。

注意: 自社の販売店名を brand として設定してよいかは、実際にブランドとして成立しているかによります。店舗名とブランド名を分けて考える必要があります。

GTIN がないが MPN もないケース

GTIN も MPN も存在せず、brand として設定できる名前もない商品(完全なハンドメイド品や一点物など)は、identifier_exists を FALSE(no)にする候補になります。ただし、「設定できる brand がないか」は慎重に確認してください。

Shopify側で識別子をどこに持たせているか

Shopify 自体には identifier_exists を直接入力する列はありません。identifier_exists は、フィードアプリ側の設定で制御します。どの識別子をどこに保存しているかを把握しておく必要があります。

識別子の保存場所

識別子 Shopifyでの保存場所 フィードアプリ側の設定
GTIN 商品詳細画面の Barcode 欄 / CSVの Variant Barcode 自動で gtin 属性にマッピングされることが多い
brand 商品の Vendor 欄 / CSVの Vendor 列 brand 属性にマッピング。設定が必要なアプリもある
MPN Metafield / フィードアプリ直接設定 MPN 属性にマッピング。設定場所はアプリによる
identifier_exists Shopify には直接入力不可 フィードアプリの設定画面で TRUE/FALSE を指定

フィードアプリでの設定例

代表的なフィードアプリでの identifier_exists の設定箇所(一般的な設定内容です。アプリのバージョンにより異なる可能性があります):

  • Google & YouTube アプリ(Shopify公式):商品データのマッピング設定内に identifier_exists の項目がある場合がある
  • Simprosys:フィード設定の属性マッピングで identifier_exists を設定
  • Multipixels:商品属性のマッピング画面で設定

実際の設定箇所は、お使いのアプリのヘルプまたは設定画面で確認してください。

一括変更する前に対象商品を絞る

identifier_exists を一括で no に変更する前に、商品を3つのグループに分けます。

3分類で商品を整理する

分類 条件 identifier_exists 対応
no 候補 GTIN なし、brand なし、MPN なし(ハンドメイド・完全オリジナル) FALSE(no) フィードアプリで一括設定を検討
要確認 GTIN なし、brand または MPN あり(独自ブランド品・OEM品) TRUE の可能性 brand/MPN を正しく設定してから判断
識別子あり GTIN あり(メーカー品・仕入れ品) TRUE(省略) Barcode 欄に正しい GTIN を入力

やってはいけないこと:

  • GTIN が空欄の商品を全件 identifier_exists = no にする
  • 「GTIN がないから」という理由だけで、メーカー品を no にする
  • 分類せずにフィードアプリの設定で全商品を一括 no にする

分類の手順

  1. 商品CSVをダウンロードする
  2. Variant Barcode 列が空欄の行を抽出する
  3. 空欄の行について、Vendor 列と商品名から「メーカー品か独自商品か」を判断する
  4. メーカー品・仕入れ品と思われる商品は仕入先データで GTIN を確認する
  5. GTIN が本当に存在しない商品だけを no 候補としてリスト化する
  6. no 候補の商品について、brand と MPN も存在しないことを確認する

自動化できる部分

  • Variant Barcode 空欄一覧の作成:商品CSVから Variant Barcode 列が空欄の行を抽出
  • Vendor / brand / MPN 候補の抽出:Vendor 列の値を一覧化し、brand として使えそうな値をリスト化
  • 商品タイプ別の identifier_exists 候補分類:Barcode の有無、Vendor の有無を組み合わせて、no 候補・要確認・識別子ありの3分類を自動生成
  • GTIN 空欄かつ Vendor ありの商品の警告:メーカー品の可能性が高い商品を抽出し、安易な no 設定に警告を出す

人間判断が必要な部分

  • その商品が識別子を持つ商品かどうか:データだけでは判断できず、商品の実態(メーカー品か、自社制作か)を知る必要がある
  • 独自商品として identifier_exists = no にしてよいか:将来的に JAN コードを取得する予定がないかなど、事業方針に関わる判断
  • brand として自社名を使えるか:ブランドとして成立している名前か、単なる店舗名かの区別
  • MPN で補えるかどうか:GTIN がないが MPN が存在する場合、brand と MPN の組み合わせで対応できるか

注意点

  • Google Merchant Center の identifier_exists、gtin、brand、mpn の扱いは更新される可能性があるため、最新の公式ヘルプで確認してください
  • Shopify の商品Barcode、Vendor、Metafield の仕様も変更される場合があります
  • identifier_exists の設定を誤ると、商品が不承認になることがあります。一括変更前に一部商品でテストすることをお勧めします

identifier_exists を no にしてよいか迷う商品が多い場合はご相談ください。商品カテゴリと対象件数をお伺いすれば、分類の方向性をご案内します。初回相談では、機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。

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