Product Category列を一括更新する前に見ること

Shopify商品CSVのProduct Category列は、Googleの製品分類(タクソノミー)に基づく値を入力する列です。Type列(自社分類)とは別物で、商品フィードのgoogle_product_categoryに直接影響します。一括更新前に、列の役割・空欄リスク・タクソノミーの記法を整理しておけば、フィードエラーや広告配信漏れを防げます。


Type列とProduct Category列は別物

Shopifyの商品CSVには、分類に関わる列が複数あります。よく混同されるのがType列Product Category列です。

項目 Type列 Product Category列
入力内容 自由入力の自社分類名 GoogleタクソノミーのパスまたはID
TシャツApparel Apparel & Accessories > Clothing > Shirts
主な用途 ストア内の絞り込み・メニュー表示 Googleショッピング等のフィード分類
必須か 任意 任意(フィード要件で実質必須の場合あり)

Type列は「自社でどう呼ぶか」を決める自由入力欄です。一方、Product Category列はGoogleが定めるタクソノミー体系に沿った値を入力する必要があります。

Product Categoryが影響する先

Product Category列の値は、商品フィードアプリ(Google & YouTube Channelなど)経由でgoogle_product_categoryとしてGoogleに送信されます。このため、Product Category列の値が不正確だと、次のような問題が起こりえます。

  • Google Merchant Centerで分類エラーが出る
  • ショッピング広告が配信されない
  • パフォーマンスの低いカテゴリに振り分けられる

Googleタクソノミーの記法を確認する

Product Category列には、Googleが公開している製品タクソノミーの値を入れます。記法は主に2パターンあります。

  1. パス形式: Apparel & Accessories > Clothing > Shirts
  2. 数値ID形式: 212(上記パスに対応するID)

どちらでも認識されますが、ストア内で表記を統一することが重要です。混在すると、後からCSVを確認した際に読みにくくなります。

タクソノミーの注意点

  • 日本語パス(服 & アクセサリー > 服 > シャツ)は、ShopifyのUIでは表示されますが、フィード送信時は英語パスまたはIDで扱われることが多いです。CSV編集時は英語パスかIDを使う方が確実です。
  • Googleは定期的にタクソノミーを更新します。半年前に有効だったパスが、現在は非推奨になっている可能性があります。
  • 階層はなるべく末端(詳細なレベル)まで指定した方が、広告のマッチング精度が上がります。

空欄のままにするとどうなるか

Product Category列を空欄にした場合、Shopify側ではエラーになりません。しかし、フィード側では次のような影響が出ます。

ケース 影響
フィードアプリが自動補完しない場合 google_product_categoryが空になり、Merchant Centerで警告またはエラー
アパレル等の「必須カテゴリ」商品 Googleポリシー上、カテゴリ必須。空欄だとアイテムが不承認になる
フィードアプリがデフォルト値を設定する場合 全商品が同じカテゴリに振り分けられ、ターゲティング精度が下がる

特にアパレル・アクセサリーは、Googleのポリシー上カテゴリ分類が必須です。これらの商品を扱っている場合は、空欄のままにしないでください。


一括更新のリスクとよくあるミス

CSVでProduct Category列を一括更新する際、よく見られるミスをいくつか挙げます。

1. 英語パスと日本語パスの混在

同じCSV内で、ある行は英語パス、別の行は日本語パスという状態です。Shopifyは受け付けますが、フィードアプリ側での処理にばらつきが出ます。

2. 存在しないタクソノミー値の入力

「これっぽい名前」で入力した値が、実際のGoogleタクソノミーに存在しないケースです。typoや古いタクソノミーの使用が原因です。エラーにならずに無視されることが多く、気づきにくいのが厄介です。

3. 階層が浅すぎる

Apparel & Accessoriesで止まっていると、フィードの分類精度が下がります。できるだけ末端まで指定しましょう。

4. Type列とProduct Category列を同じ値で埋める

自社分類名(Tシャツなど)をProduct Category列にも入力してしまうミスです。Googleタクソノミーに存在しない値なので、フィードで無効扱いになります。


更新前のチェックリスト

一括更新の実行前に、以下を確認してください。

確認項目 確認内容
タクソノミーの整合性 入力値が現行のGoogleタクソノミーに存在するか
表記の統一 英語パスかIDのどちらかに統一されているか
空欄の有無 アパレル等の必須カテゴリ商品で空欄がないか
階層の深さ カテゴリパスが末端近くまで指定されているか
Type列との混同 自社分類名がProduct Category列に紛れ込んでいないか
バックアップ 更新前のCSVを別名で保存してあるか

自動で確認できることと人間の判断が必要なこと

更新前の確認作業は、一部をスクリプトで自動化できます。

自動で確認できること

  • フォーマットチェック: 入力値が英数字と >& のみで構成されているか(明らかな日本語混入を検出)
  • 空欄検出: Product Category列が空の行を抽出
  • 重複確認: 同じProduct Category値が複数の表記(パスとIDなど)で存在していないか
  • 階層深度チェック: > の数が少なすぎる(階層が浅い)行を抽出

人間の判断が必要なこと

  • タクソノミーの選択: その商品に最も適したGoogleカテゴリはどれか
  • 境界案件の判断: 2つのカテゴリのどちらに振るべきか迷う商品の扱い
  • ビジネス上の判断: 広告出力を優先して大まかなカテゴリにするか、精度を優先して細かく分けるか
  • 空欄の許容判断: アパレル以外で、意図的に空欄にするかどうか

Type列 / Product Category列 / google_product_category の関係

3つの項目がどう繋がっているかを整理します。

項目 設定場所 値の例 影響先
Type Shopify管理画面 / CSV トップス ストアの絞り込み・ナビゲーション
Product Category Shopify管理画面 / CSV Apparel & Accessories > Clothing > Shirts フィードのgoogle_product_categoryに反映
google_product_category フィードアプリ(自動または手動) Apparel & Accessories > Clothing > Shirts Google Merchant Center / ショッピング広告

フィードアプリは、基本的にはProduct Category列の値をgoogle_product_categoryにマッピングします。Product Category列が空の場合、アプリの設定によってはデフォルト値が使われたり、空のまま送信されたりします。自ストアで使っているフィードアプリがどう処理するか、一度確認しておくと安心です。


まとめ

Product Category列の一括更新は、Type列の更新とは性質が異なります。Googleタクソノミーという外部基準に沿った値を入力する必要があり、ミスがあればフィードや広告に直接影響します。更新前にタクソノミーの整合性・表記の統一・空欄の有無を確認し、必要に応じてバックアップを取ってから実行してください。

機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。公開されているストアURLと気になる点を教えていただければ、Product Category列の整理方法についてご相談に乗ります。

相談時に用意するとよい情報

  • 対象商品のおおよその点数
  • 現在Product Category列が埋まっているか・空欄か
  • 使用中のフィードアプリ(Google & YouTube Channel、Simprosatなど)
  • 主な商品カテゴリ(アパレル、雑貨、食品など)
  • Google Merchant Centerでカテゴリ関連の警告が出ているか

参考にした公式情報

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