product_typeとGoogle product categoryを混同しないための整理

Shopifyで商品を整理する「商品タイプ(Type)」と、Merchant Centerが分類に使う「Google商品カテゴリ(google_product_category)」は、どちらもカテゴリに関する項目ですが、役割も入力規則も別物です。Type列にGoogleのカテゴリIDを入れてしまったり、逆にgoogle_product_categoryに自社の分類名を入れてしまったりすると、Merchant Centerで分類エラーや警告の原因になります。本記事では、Shopify CSVのType列、Product Category列、Merchant Centerのproduct_type属性、google_product_category属性の4つを整理し、それぞれに何を入れるべきかをまとめます。


4つの項目の対応関係を整理する

まず、名前が似ているこれら4つの項目が、どこに属し、何を表しているかを整理します。

項目名 属する世界 何を表すか 値の決め方
Shopifyの Type Shopify(管理画面・CSV) 自社の商品分類 自由に入力可能
Shopifyの Product Category Shopify(管理画面・CSV) Google商品カテゴリとの紐付け Shopifyが用意した選択肢から選ぶ
Merchant Centerの product_type Google Merchant Center 店舗独自の分類(自社カテゴリ) 自由テキスト。何を入れてもエラーにならない
Merchant Centerの google_product_category Google Merchant Center Googleが定める公式分類 GoogleのタクソノミーIDまたはパス文字列が必須

ShopifyのType列に入れた値は、フィードアプリ経由でproduct_typeとして送られることが多いです。一方、ShopifyのProduct Category列はgoogle_product_categoryの元データとして使われます。同じCSVに2つのカテゴリ列が並んでいるため、どちらに何を入れるべきか混同しやすい構造になっています。


product_type(自社分類)の特徴

product_typeは、出店者が独自に決めたカテゴリ分類を入れる属性です。Google側でバリデーションされることはほぼなく、任意項目です。

どこで設定するか

  • Shopify管理画面:商品詳細ページの「商品の整理」セクションにある「商品タイプ」フィールド
  • Shopify商品CSVType列。自由な文字列を入力可能

入力例:Tシャツレディース > トップス > Tシャツ夏季商品など。階層を>で区切ることもできますが、平文でも構いません。

Merchant Centerでの扱い

product_typeは空欄でもただちに不承認になる属性ではありません。任意の文字列を入れてもエラーにはなりません。ただし、広告の商品グループ分け、レポート整理、商品理解の補助に使われるため、運用上は整えておく価値があります。google_product_categoryとは役割が違うため、承認可否の主因として扱うより、運用分類として捉えるのが適切です。

主な用途は、Shoppingキャンペーンでの商品グループ分けです。product_typeを使って「自社カテゴリごとに入札価格を変える」といった運用ができます。


google_product_category(Google公式分類)の特徴

google_product_categoryは、Googleが定めるタクソノミー(分類体系)から選択する属性です。一部のカテゴリでは必須で、不正な値を入れるとエラーまたは不承認になります。

どこで設定するか

  • Shopify管理画面:商品詳細ページの「商品の整理」セクションにある「商品カテゴリ」フィールド。Shopifyが用意した候補リストから検索して選択する
  • Shopify商品CSVProduct Category列。入力するのはタクソノミーのパス文字列(例:Apparel & Accessories > Clothing > Shirts

Googleのタクソノミーとは

Googleは数千のカテゴリを階層構造で定義しており、この一覧を「Google Product Category Taxonomy」と呼んでいます。各カテゴリには数値IDが割り当てられています。

タクソノミーID パス文字列
1604 Apparel & Accessories > Clothing
212 Apparel & Accessories > Clothing > Dresses
784 Media > Books
2622 Home & Garden > Kitchen & Dining

Merchant Centerのフィード仕様では、タクソノミーID(例:1604)またはパス文字列(例:Apparel & Accessories > Clothing)のどちらでも受け付けます。

必須になるカテゴリ

以下のようなカテゴリに属する商品では、google_product_categoryの指定が必須です。

  • 衣類・アクセサリー(Apparel & Accessories)
  • メディア(書籍、DVD、音楽)
  • アルコール飲料
  • ギフトカード
  • 健康関連商品

これらのカテゴリでgoogle_product_categoryが未設定・誤設定の場合、Merchant Centerで不承認になります。


Shopify CSVでの2つの列の見分け方

Shopifyの商品CSVには、カテゴリに関する列が2つあります。列名を間違えると、フィードアプリが意図しない属性にマッピングしてしまいます。

CSV列名 何を入れるか Merchant Center側の属性 値の例
Type 自社の商品分類(自由入力) product_type レディースTシャツ
Product Category Google商品カテゴリ(タクソノミーから選択) google_product_category Apparel & Accessories > Clothing > Shirts

CSVを開いたとき、列の並び順は商品のオプション構成やCSVのバージョンによって異なるため、必ずヘッダー行の列名で判断してください。


フィードアプリがどうマッピングしているか

Google & YouTubeアプリやサードパーティのフィードアプリは、Shopifyのデータを読み取ってMerchant Centerに送信する際、次のようなマッピングを行っています。

Shopifyのデータ フィードアプリの処理 Merchant Centerの属性
Type列の値 そのまま、または整形して送信 product_type
Product Category列の値 Shopify内部IDからタクソノミーパスまたはIDに変換 google_product_category
Type列が空欄 product_typeとして空欄または未送信 (警告なし)
Product Category列が空欄 google_product_categoryが未送信 必須カテゴリ商品の場合は不承認

フィードアプリの設定画面で、Type列をgoogle_product_categoryにマッピングしなおしている場合は注意が必要です。自社分類の文字列がそのままGoogle公式分類として送信されるため、タクソノミーに存在しない値であればエラーになります。マッピング設定は意図通りか確認してください。


よくある混同パターンと影響

Type列にGoogleのタクソノミー文字列を入れている

「Apparel & Accessories > Clothing」のようなGoogleタクソノミーのパスを、Type列に入力しているケースです。これ自体はproduct_typeとして送られるためエラーにはなりませんが、本来はProduct Category列に入れるべき値がType列に入っているため、自社分類としての使い勝手が失われます。

Product Category列に自社分類名を入れている

「レディースTシャツ」のような自社カテゴリ名をProduct Category列に入力しているケースです。Shopifyの候補リストに一致しない値を入れると、Shopify側で認識されず、結果的にgoogle_product_categoryが空欄のまま送信されることがあります。

Type列とProduct Category列に同じ値を入れている

両方に「Tシャツ」と入力しているケースです。Type列は自由入力のため「Tシャツ」で問題ありませんが、Product Category列に「Tシャツ」と入力してもGoogleのタクソノミーには一致しないため、結果的にgoogle_product_categoryが未設定になります。

フィードアプリのマッピング設定を確認していない

Type列をgoogle_product_categoryに、Product Category列をproduct_typeにマッピングしているアプリ設定になっていると、意図と逆の属性に値が送られます。フィードアプリの設定画面で、どの列がどの属性に対応しているかを確認してください。


自動で確認できる部分と人が判断する部分

自動化で確認できること

  • Product Category列の値がGoogleタクソノミーのパス文字列またはID形式に一致しているかの検証
  • Type列とProduct Category列の値が完全に同一になっていないかの検出
  • Product Category列が空欄の商品の一覧化
  • 必須カテゴリに属する商品(衣類など)でgoogle_product_categoryが未設定のものの抽出
  • フィードアプリから送信されたgoogle_product_category値が、Googleタクソノミーに存在するIDかどうかの照合

人が判断するべきこと

  • 商品に最も適合するGoogleタクソノミーカテゴリの選択(複数の候補がある場合)
  • 自社のカテゴリ体系をType列にどう反映するかの設計
  • 中間的なカテゴリに属する商品の分類判断(例:スマートウォッチは「Electronics」か「Apparel & Accessories > Jewelry」か)
  • フィードアプリのマッピング設定を変更するかどうかの判断(他の商品への影響を考慮)

確認手順のまとめ

  1. CSVを開き、Type列とProduct Category列のヘッダーを確認する――列名でどちらが自社分類かGoogle分類かを見分ける
  2. Type列に自社の分類名が入っているか確認する――自由入力で構わないが、空欄よりは入っていた方が運用上便利
  3. Product Category列にGoogleタクソノミーのパス文字列が入っているか確認する――空欄の場合は、特に衣類やメディア商品で注意
  4. フィードアプリの設定でマッピングを確認する――Type列がproduct_typeに、Product Category列がgoogle_product_categoryに対応しているか
  5. Merchant Centerでgoogle_product_categoryの値を確認する――意図したカテゴリIDまたはパスが反映されているか

相談時に用意するとよい情報

  • 現在のShopify商品CSVのType列とProduct Category列に何が入っているか(大まかな傾向で構いません)
  • 使用しているフィードアプリの名称
  • Merchant Centerで出ているカテゴリ関連のエラーや警告の有無
  • 取り扱う商品の主なカテゴリ(衣類、雑貨、食品など)

初回相談では機密CSVやスクリーンショットの送付は不要です。Type列とProduct Category列の使い分けでお悩みの場合は、現在の入力状況を大まかにお知らせください。

参考にした公式情報

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